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コメント
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しょっぴーを受けだと言った3人、その3人はそう思いそうww 💚💙好きだ〜〜😆
しょぴさんそろそろ可愛いことを自覚して欲しい。💚💙
💙side
俺の彼氏は可愛い。
可愛いから、2人、付き合い始めたことをメンバーに打ち明けた時、どっちが上か下かでちょっとした議論になったらしい。
余計なお世話だけど、わからなくもない。俺の彼氏はあざといからだ。
何気なく見ていたら、『ねぇ、お願い』と可愛い顔をわざと作ってメンバーに重たい荷物を持たせている。さっきのアレ、なんだったんだよ、と俺が尋ねると、だって重いもん持つと疲れるんだもんと肩を揉みながら悪戯っぽく舌を出した。
頼まれてたの、佐久間だけど…。
お前よりちっちゃいから、ふぅふぅ言いながら頑張ってたけど。
だから、俺たちのどっちが彼女側なのかを酒に酔った勢いでふっかがメンバーにアンケートを取った時、
🩷「阿部ちゃん」
🧡「阿部ちゃんやろ」
💜「俺も阿部ちゃん!!」
🤍「翔太くんバブいけど、意外と阿部ちゃんかな」
💛「翔太」
❤️「翔太でしょ」
🖤「そんなのしょっぴーに決まってるでしょ」
と意見が見事に真っ二つに割れた。
阿部ちゃんは鼻先でふふん、と笑って、答えず、俺の肩にちょこんと頭を乗せた。
💜「おい!あざといな!これは確定だろ」
ふっか率いる阿部ちゃん彼女チームが、ハイタッチで喜び合う中、阿部ちゃんが俺の耳元にこっそり「わかってないね」とクスクス笑うのが聞こえてゾワッとした。
その夜の阿部ちゃんの『攻め』は、いつもより激しく、次の日マジで腰が立たなくなるんじゃないかってほど抱き潰された。
💙「ねぇ、激しい…」
口を尖らせ抗議すると、阿部ちゃんは返事の代わりにかぶりつくように唇を重ねた。
💚「全員が俺を彼女だって言うまで、許さない」
💙「んっ……何をだよ…」
💚「可愛い翔太を独り占めしたい」
甘く蕩けるような台詞の裏に、ナイフのように鋭い嫉妬の感情が込められていて思わず黙った。
💚「ねぇ、自分が可愛いこと自覚して?」
💙「可愛くなんかないもん…んっ…あっ」
💚side
赤く火照った翔太の耳朶を甘噛みすると、翔太は可愛らしく悶えた。もう十分抱いたのに、いくら抱いても抱き足らない。翔太相手だと無尽蔵に湧く自分の欲を抑え切れない。
今までネコだった自分が、翔太を好きになって、タチになった。
そんなこと、男と付き合うのが初めてのウブい翔太に分かるわけがなくて、散々開発して、色々教え込んだ身体は今、最高の出来に仕上がっている。翔太はもともとMな気質に加え、可愛らしいポテンシャルに溢れているから、俺と付き合ってからは色気もダダ漏れしていて、そっち方面の男には指一本触れさせたくなかった。守るのにこっちも必死だ。
ベッド以外でもこんなに大変な想いをするとは思わなかった。
酒の席でのちょっとした戯言に、目くじらを立てる必要もないだろうが、翔太を彼女だと言った3人は心に留めておく。ストレートがこっちに来るのには時間がかからない。ましてや、相手が完璧に調教されたMネコなら余裕だろう。
翔太の柔らかくていい匂いのする髪にキスして、逃げられないよう、ぎゅっと抱きしめて目を閉じた。振り返って包むように俺を抱きしめてくれる翔太が愛おしかった。翔太の腕の中で、赤子のように抱かれて俺は眠る。
おわり。