スマイル「そういえば、お前の名前教えてくれない?」
???「名前?…名前で、呼んでくれるの?」
スマイル「あ、嫌だったら言わなくて良いんだけど」
???「ううん…嬉しい!僕はブルーク!」
スマイル「俺は須磨恵。スマイルって呼ばれてる」
ブルーク「えっと…須磨さん?」
スマイル「スマイルで良いよ」
ブルーク「!…スマイル!スマイルスマイル!」
スマイル「呼びすぎw」
そんな話をしているうちに家に着いた
ドアを開けリビングへと向かおうとすると
部屋の明かりがついていた
スマイル「…」
ブルーク「誰と暮らしてるの?」
スマイル「…いや、一人暮らし」
ブルーク「えっ、でも…」
スマイル「…ちょっと待ってて」
ゆっくりとリビングのドアを開けて部屋の中を見ると
パンダのパーカーを被った人物… ナカムが椅子に座りノートに何かを書いていた
スマイル「…ッ、ナカム…」
ナカム「ん?あ、スマイル!久しぶりだね。ごめん、集中してて気づかなかったよ」
スマイル「何勝手に人の家に入ってるんだよ」
ナカム「…嫌われてるねぇ…今日は確かめたいことがあって来たの」
スマイル「確かめたいこと…?」
ブルーク「…スマイル、こいつ強いよ」
スマイル「うん、分かってる」
ナカム「あ!君がスマイルの使い魔だね!はじめまして、俺はナカム!」
ブルーク「…」
ナカム「君は…祓い屋に追われてるブルークだね!」
ブルーク「!?…なんで知って…ッ」
ブルークがナカムを殴りに行こうとしたため、慌てて制止する
ナカム「何もしないのに…まぁいいや」
ナカムは椅子から立ち上がると、初めて会った時と変わらぬ笑顔のまましゃべり続ける
ナカム「これで役者は揃った!俺は君達に…特にスマイルには期待してるんだよ?」
瞬きの間にナカムは俺の目の前に立つ
スマイル「ッ!」
ブルーク「スマッ…!」
ナカム「動くな」
そう言われた瞬間体が動かなくなった
何か能力が使われた訳ではない
ただこいつの威圧感に恐怖で体が動かなくなった
ナカム「俺はね、誰もが喜ぶ最高の物語にしたいだけ。何もスマイル達と争いたい訳じゃない」
「最悪の場合は戦うことになるだろうけど」(ボソッ
最後の方は何て言ったか分からなかった
…でも、一瞬だけナカムが悲しそうな顔をした気がした
ナカム「これからどうなるのか本当に楽しみだよ!…特にスマイルは特殊だからね」
ナカムはまた不気味な笑顔に戻っていた
仮面のような…張り付けた笑顔に
ナカム「それだけ。俺は帰るよ」
ひらひらと手を振り玄関へ行こうとするナカムの腕をとっさに掴んでしまった
ナカム「…なに?」
スマイル「ッ…お前が何をしたいのか分からない…でもっ、何か理由があるんだろ?」
ナカム「…」
スマイル「なんでそんなに苦しそうなんだ?」
ナカム「…俺はただの脇役に過ぎない。」
「スマイル。真実を知りたかったらお兄さんと会ってみたら?ばいばい」
ナカムは腕を振りほどき、そのまま暗闇の中へ姿を消してしまった
ブルーク「ッ…はぁぁぁッ…やっば」
緊張が解けたのかブルークが座り込んでしまった
俺も安心したのか、足に力が入らなくなり倒れそうになったがブルークが受けとめてくれた
ブルーク「おっとっと」
スマイル「はぁぁ…ありがとう、ブルーク」
ブルーク「大丈夫だよ~…それよりも!スマイルやばい悪魔に目つけられてるね!?」
スマイル「ナカムに関しては俺にも理由が分からん」
ブルーク「…他にも目つけられてる悪魔がいるってことだね?」
スマイル「うっ…」
ブルーク「それは後で聞くとして…スマイル細すぎだよ!」
ブルークが腰周りを触りウエストを急に確認しだした
スマイル「ちょ、待って…くすぐったい…w」
ブルーク「…スマイルもしかして…くすぐり弱い?」
スマイル「…いや?」
ブルーク「…」
ブルークが無言になったため急いで逃げ出そうとしたが遅かった
ブルーク「こちょこちょ~♪」
スマイル「へ!?ちょ待っ…ふっ、んぁッ」
立てなくなり床に倒れこむが、ブルークはくすぐりを止めてくれず
そのまま床に寝そべる形になってしまった
スマイル「ほんッッとにッ、はぁッ、ぁッッ…死んじゃッ…//」
ブルーク「ッッ」
顔を真っ赤に染め、涙を浮かべた とろーんとした目で自分を見つめてくるスマイルに思わずこっちまで顔が赤くなる
ブルーク「ごっ、ごめんね!お詫びにご飯作るから!」
スマイル「…ん」
少しむすっとしているが、好きなものを作ると言ったら機嫌を直してくれた
ブルーク「…あっっっぶなっ」
(さすがにあの顔は反則だってぇ…)
料理を作っている間もスマイルの顔が頭から離れなかった
顔が熱く、鼓動がずっと早いまま
ブルーク「…だめだめ、スマイルは”主”なんだから」
「…この感情だけは持っちゃいけないんだから…」
結局この日は料理に集中できず、砂糖と塩を間違えてスマイルに怒られた
プルルルル…プルルルル…ガチャッ
???『もしもし?スマイルやん!久しぶりやな、どうしたん?』
スマイル「久しぶり、兄さん。…大事な話があるんだけど…会って話せない?」
???『…』
『…わかった。じゃあ会えそうな時また連絡するわ』
スマイル「うん。ありがとう」
???『気にしなくてええで。んじゃ、おやすみ~』
スマイル「おやすみ」
スマイル「ふぅ…ん?」
スマホをしまおうとした時、誰かから連絡が来ていることに気づいた
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
シャークん『リーダーと明日話すことになった。来れる?』
スマイル『うん』
シャークん『了解。じゃあ明日は拠点集合で 』
スマイル『わかった』
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
スマイル「明日か…」
リーダーが誰か分からないため若干の不安を抱えつつ、俺は眠りについた
コメント
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とても面白い作品でした‼️続き楽しみに待っています☺️
この作品を作り出した天才は、、 ??!神すぎます、! 続き楽しみにしてます!✨