ピピピッピピピッ
スマイル「…ん」
スマホのアラームでいつも通り目を覚ますと、リビングの方からいい匂いがしてきた
スマイル「…?」
寝ぼけた頭でリビングへ顔を出すとブルークが朝食を作ってくれていた
スマイル「おはよう、ブルーク」
ブルーク「あ、おはよ~スマイル!ご飯できてるよ~」
スマイル「…一緒に食べないの?」
ブルーク「へ?」
スマイル「…あ、使い魔ってご飯食べない?」
ブルーク「まぁ…食べなくても生きていけるけど…あ、毒味ってこと?それなら目の前で食べるよ」
スマイル「え?」
元々悪魔なんだったらきんときのようにご飯を食べるものだと思っていたが違うらしい
それよりも…毒味?
スマイル「…前の主に毒味させられてたの?」
ブルーク「あー…まぁマフィアのボスだったからね。僕だったら死ぬことはないから」
スマイル「俺はブルークと一緒にご飯食べたいの…ダメかな?」
ブルーク「…僕も一緒に食べても良いの?」
スマイル「うん、食べよ」
ブルーク「!…うん!いただきます!」
スマイル「いただきます…えっ、うまっ」
ブルーク「えへへ~」
朝食を食べ終え、拠点へと向かうとすでに何人か着いていた
らっだぁさんとシャークんは何かしゃべっていて、ゾムさんはソファーで毛布にくるまって寝ていた
俺達に気づいたきりやんが手を振りながら近寄ってきた
きりやん「おはよ、2人とも」
スマイル「おはよう、きりやん」
ブルーク「おはようございます」
きりやん「シャークん達はこれからについてしゃべってるよ。スマイルも混ざってくれば?」
スマイル「そうするか。ブルークはどうする?」
ブルーク「僕…?」
きりやん「使い魔同士でなんかしゃべらない?」
ブルーク「…ぇ、ぁ…スマイル…」
スマイル「…ブルークはどうしたい?」
ブルークはたまに怖がった表情で俺を見ることがある
たぶん前の主が影響している
俺の予想でしかないが、命令以外の事をしたとき何か罰があったのだろう
朝食を作ったり毒味をするのも前の主の命令らしい
俺はこれからの人生はブルークの好きに生きてほしいと願っている
だからブルークの意思を聞くようにした
ブルーク「ぼ…くは…きりやんさん達と…しゃべってみたい…」
スマイル「うん、良いよ。行ってらっしゃい」
ブルーク「!うん!行ってきます!」
きりやん「ブルーク、俺に敬語でしゃべらなくて良いよ」
ブルーク「え…?でも、僕は貴方達を殺そうと… 」
きりやん「それはお互い様だよ。俺達もブルークの事情を聞かずに殺そうとしたし」
ブルーク「…」
きりやん「歳も近そうだしさ。タメ口でしゃべってくれたら俺が嬉しいな」
ブルーク「…きりやん、って呼んで良いの?」
きりやん「良いよ。よろしくね、ブルーク」
ブルーク「うん!よろしくね、きりやん」
きりやん「…あ、ゾムさーん…大丈夫ですか?」
ゾム「…むりぃ、痛い」
きりやん「ありゃー」
ブルーク「ご、ごめんなさいッ!僕のせいで!」
ゾム「…ん?あぁ、ブルークさんのせいじゃないから大丈夫やで。これはあそこにいるアホのせいで腰が終わった」
ブルーク「…?」
きりやん「えっとぉ…ゾムさん、ブルークに話しても良いですか?」
ゾム「あ、そっか。ブルークさん知らないんか。じゃあ俺から話すわ」
「実はな、俺とらっだぁは…その…付き合ってる?…んよ」
ブルーク「…へ!?」
きりやん「なんで疑問系なんですかw」
ゾム「いざ言うと恥ずかしいやんかぁ//」
ブルーク「…使い魔が…主を好きになっても良いんですか?」
ゾム「…」
僕の質問にゾムさんは一瞬静かになったが、優しい笑顔を向けて僕の質問に答えてくれた
ゾム「俺は良いと思っとるよ。…まぁ俺もらっだぁに教えてもらったんやけど」
「使い魔は主の命令に従うのが当たり前。主の為なら喜んで戦闘に行くし、喜んで犯されもします。…こんなの間違っとる」
「俺達にも感情はある。痛覚もある。味覚もある。…人間と同じなんや」
きりやん「俺もシャークんに会ってビックリした。こんなに優しい主がいるんだなって」
「今までの主は…ひどかったからw」
ゾム「ここにいるやつは皆優しいんよなぁ…」
「自分の気持ちに正直に生きて良いって教えてもらえた。だから俺はご飯いっぱい食べるし、誰かを好きにだってなる」
「ブルークさんも、自分の気持ちに正直に生きてみ?楽しいで」
ブルーク「…ッ、はいッ…ありがとう…ごさいます…」(ポロポロ
しばらくの間
ゾムさんときりやんが僕の頭を優しく撫でてくれた
ここに来れて幸せだなぁ
こんなに素敵な人達に会うことができた
涙が止まらないのに暖かい
こんなに幸せな涙ってあるんだ
…自分の気持ちに正直に
僕も主を…スマイルを好きになっても良いのかな?
コメント
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好きになるのは自由だからね! めっちゃ好きです!続き楽しみにしてます!✨