コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
運命の出会いって本当にあるだろうか?夜空を見上げると煌々と輝く星々が明日への希望を齎してくれる。
自分と同じような人間が生きやすい夢のような街はあるだろうか。
好きな人に迷いなく〝愛〟を伝えられるような理想郷【ユートピア】
自分の気持ちに気付いたのは、いつだったろうか?
将来を不安視し落ち込んだ俺を、彼が支えてくれた時だろうか?
それとも屈託ない笑顔で〝お前なら大丈夫〟と励ましてくれた時だろうか。
彼はいつだって皆んなに平等に愛を与える人で〝誰かのものに〟なるなんて想像もつかない。
まして自分に愛が向けられることなんて絶対にないだろう。
彼の事を好きになる前の自分は普通に女の子が好きだった。もちろん経験も多少はあった、、、
翔太💙 『めめぇ、あそこの振り入れ、もう一回確認したいんだけど付き合ってくれない?』
お互い、有難いことに個々の仕事が増え、メンバーで会う事も個々で会う事もままならない日々が続いていた。
そんな時に彼が提案してきた一言で僕らの関係が一気に加速することになるなんて、、、
蓮 🖤 『あぁいいっすよ俺でよければ////』
二人でのレッスンは夜更けまで続いた。体力の限界を感じていたがライブを数日前に控えお互い焦っていた。
翔太💙 『めめ、明日オフだったよね?家泊まっていい?』
時空の歪みに入り込んだみたいな、、、あり得ない彼の提案に動揺する。彼はなんでもない事のように言ってのけると鼻歌を歌いながら帰り支度をしている。平静を装って〝別にいいですよ〟と返すと爆着く心臓を宥めた。
俺の家に着くなり、シャワー借りるねと言って、脱衣場へ消えた彼を見送ると冷や水を飲んで昂る気持ちを落ち着かせた。
入れ替わりでシャワーを浴びるとブカブカの俺のTシャツに身を包んだ愛しい彼がピンクに色づいた頬をこちらに向けてニコリと微笑んだ。
翔太💙 『勝手に借りたぞTシャツ』
洗濯物の山から拝借したであろう俺の服にパンイチ姿だ。
〝勘弁してくれ〟
目の眩むような姿にひとり悶絶する。今夜は自分の忍耐力が試される長い夜になりそうだ、、、
出前のピザを頬張りながら、珍しくビールを煽っている彼が艶やかで見惚れてしまう。
頬が赤らんでいるのが余計に色っぽい。
翔太💙 『なに?なんか顔についてる?』
ついつい見過ぎでしまっていた事を反省する。
蓮 🖤 『いやッ ビールおかわりする?』
翔太💙 『んっいいやこの辺でやめとく。ありがとう』
翔太💙 『あのさぁめめちょっとお願い事なんだけど』
改まって何だろう?
少しの沈黙の後にふぅーと息を吐き出した。
翔太💙 『キスしない?』