翔太 side
俺は焦っていた。
今度決まった新しいドラマが‥キスシーン盛りだくさんなのだ!
話をもらった時はグループに還元できる良いチャンスと捉え、ドラマの内容も聞かずに二つ返事で引き受けた。主題歌も決まり、引き受けた事は後悔してないんだけど‥
流石に地上波で見せるためのキスって‥どうやるんだ‥経験少ない俺には難易度が高すぎた。
で、頼れるのは〝コイツ〟しかいないだろう!
翔太💙 『キスしない?』
言い方が不味かったのか?自分の想像とは違う反応に戸惑う。
慌てて事情を説明すると少し頬を赤らめてちょっと残念そうに(まさかね)
蓮 🖤 『何だハハッびっくりした。いいよ。まぁこう言う事誰にでもは頼めないもんね』
蓮は丁寧に教えてくれた。顔の角度だったり、手の位置だったり。特に意識もしてないけど、蓮の家で2人きりで・・・
よくよく考えたらこの状況は〝おかしい〟気がしてきて急に羞恥心が芽生えた
翔太💙 『/////ッ』
蓮 🖤 『しょっぴー?』
翔太💙 『ぁあ”よく考えたら、これって俺が女の子側になってるから、役的にいっても逆じゃね?』
蓮に教わったように、女の子が綺麗に映る描写を考えて、蓮の後頭部に手を添えてゆっくりとキスをした。
翔太💙 『どう?今の良かった?』
気付いた時には視界が揺れて天井を見上げていた。
次の瞬間には蓮の顔が近づいてきて、押し倒されたのだと理解した時にはすでに唇を奪われた後だった。
さっきまでとは違う感情のこもったキスに戸惑い、肩を押すがびくともしない。
大きな蓮の手で持ち上げた俺の頭を、角度を変えて蓮の舌が口内を侵し、貪られた。
息ができずに苦しくて、この異常な光景以外のことは何も考えられない。
翔太💙 『んっつ////』
おまけに変な声まで出る始末だ。恥ずかしいったらない。
蓮 🖤 『こんなのもあるけど』
意地悪に白い歯を剥き出しにして笑う・・・良かった、いつもの蓮だ。
翔太💙 『おい💢冗談がすぎるぞ!マジで』
肩を震わせて盛大に笑ってやがる。
蓮 side
気づいたら彼を押し倒していた。自分の感情を抑えるのは得意な方だと思っていたけど、大好きな彼の前では理性が働かないらしい。お芝居の練習とはいえ、あんなに艶っぽいキスをされては、、、
濡れた髪、赤らんだ頬、ブカブカの彼シャツ(正確には彼ではないけど・・・)
我慢しろという方が無理だ。彼は常に〝無防備〟すぎる。このくらいのイタズラは許して欲しい。
明日は午後から仕事だという彼を優先し、ベットを譲った。
翔太💙 『いや、流石に悪いよ、俺がソファーで・・・』
蓮 🖤 『じゃっ一緒に寝ます?譲り合ってても・・・ねぇ?』
慌てた様子で
翔太💙 『有り難くベットで寝させてもらいます・・・』
なんて言うもんだから、ほんと〝可愛いがすぎる〟 俺のベットで寝てる彼を想像しただけでたまらなく愛おしい。
朝になって着替えを取りに自室へ行くと、スヤスヤと静かに寝息を立てている、彼の唇に、そっと口付けをした。
昨夜と違う〝同意のないキス〟に興奮する自分がいる。
俺だけの秘め事 〝二人だけのキス〟
コメント
2件
ありがとうございます♪
き、き、きすした!(((芝居の練習だよ(殴 全然BL書くの上手いじゃないですか!( ᐢ. ̫ .ᐢ )❤︎ 下手したら腐女子な私より書くの上手いですよ?! てか、最後の目黒くんの同意の無いキス。 最高では?(ガチ最高(ᐡ•͈ ·̫ •͈ᐡ ))