※甚だしい捏造
※非日常な日常話
※実在の人物、団体とは一切関係ありません
※頭からっぽ状態で書いてます
※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。
ゆっくりしていってね!
先鋒組が宴会を始めしばらくして、鬱先生とトントンが到着した。
すでに宴会がたけなわになっていたことに、鬱先生は文句をこぼすが、トントン引っ張られ台の設置を手伝わされる。
「大先生の車なのに、大先生が飲んだら帰りの運転、誰がすんねん」
「え? トンち……」
「あ”ぁ”!?」
「すいません。運転手させてもらいます」
「たりまえや。それよかエーミール。台座の高さ、こんなもんでええか?」
トントンが作り、設置してくれたバスルーム周りの台座まで、エミペンギンがよちよちと進む。
器用に台を飛び跳ねて高さをチェックする様子を、エーミール以外の全員が録画を回していた。
エミペンギンの動きが止まる。
何しとんねん。
そう言いたげに、眉間にシワ寄せて苛ついているご様子だった。
「あー、スマンスマン。で、どうや?」
「くわっ(問題ないです。ありがとうございます)」
エミペンギンが、トントンに向かって何度も頭を下げる。
「何喋っとるかわからんが、言わんとすることはわかった。どういたしまして」
「同じ動物のよしみで、フィーリング通じてるんか?w」
鬱先生が茶々を入れると、エミペンギンが高速で鬱先生の足の甲を突いてきた。
「いたっ! いて! エーミールやめ…ッ! …コイツ、ペンギンの方が、よっぽど凶暴やん」
「当たり前だよなぁ」
「エミさん、鬱の足攻撃するのやめとき。クチバシが臭なるで」
「ヤるならケツやw しばき回したれw」
「ケツもアカンてw クチバシに大先生のうんこついてまうw」
「お前ら言いたい放題が過ぎるわ」
鬱はマシンガンのように続く罵詈雑言を一喝し、痛む足の甲を擦っていた。
そんなこんなでやいやい騒いでいると、グループメッセージの着信音が鳴る。
「お? シッマとショッピ君や。……何々?『突貫やけど一応完成したから、今から持ってくわ』……って、何のことや?」
ゾムがメッセージを読み上げると、この場にいた一同は揃って首を傾げた。
「メッセージの送り主は……シッマやな」
「あ、ああ〜……」
要領の得ないメッセージ内容の送り主に、一同が納得の声をあげる。
「まあ、一応来てくれる言うなら、待っとくか。エミさん、風呂に水溜めとこか?」
「くわっ(ありがとうございます)」
この頃になると、鳴き方と仕草でエミペンギンが何を言いたいかが、段々と理解できるようになってきた。
「せやけど、ペンギンって南極とか寒いとこにおんのやろ? 氷とか必要なんちゃう?」
鬱先生の疑問に、スマホとにらめっこしていたゾムが答える。
「それは大丈夫らしい。エミさんなったんは、南極棲むアデリーペンギンやエンペラーペンギンやのうて、ニュージーランドやフォークランド辺りにおる、キングペンギンいうヤツらしい。ひどく暑ぅなかったら大丈夫や」
「と、エミさんからメッセージ来とったけど」
シャオロンが鼻で笑う。
ロボロが眉間にシワ寄せて、鬱先生詰め寄る。
「お前まさか、メッセージ読んでへんのか? かなり前にエミさんが送っとったで?」
「ソーデシタッケ?」
「大先生が人の話聞いてるワケねぇんだよなぁ」
皆でワイワイ言いながら、だべったり呑んだり威嚇したりなどしていると、
ピンポーーー……ン
再びインターフォンの音が鳴った。
【まだまだ続くよ🐧】
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