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私もemペンギンに癒やされたい
一家に1匹ぐらいemペン欲しい...
※甚だしい捏造
※非日常な日常話
※実在の人物、団体とは一切関係ありません
※頭からっぽ状態で書いてます
※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。
ゆっくりしていってね!
「チスチスチーーーーッス!! エミさん、具合どやぁ〜〜ッ!?」
「うるさいッスよ、クソ先輩」
インターホンの音が終わるとほぼ同時に玄関のドアが開き、けたたましい声のコネシマと、眠さで若干苛ついた表情をしたショッピが入ってきた。
「ままま、ショッピ君!! ええやん!! キミが頑張ってくれたお陰で、エエモンできたんやから!!」
「人に徹夜作業させといて、それかい。あと、うっさい。頭痛に響く」
ショッピがイライラマックス状態でコネシマに突っかかる足元に、エミペンギンがよちよちと寄ってきて、心配そうにショッピを見上げる。
「エ、エミペンさん、気遣ってくれとんの? クソ先輩と違って優しい〜」
ショッピはそう言って泣きながら、エミペンギンに抱きつきスリスリし始めた。
「あ。ショッピ君ばっかズルい。俺もー」
これ幸いと、シャオロンもエミペンギンに抱きついた。
「二人ともエミさんに迷惑ですよ?」
そう言いながらチーノもまた、エミペンギンに抱きついてきた。
「うっさい。ワイはエミペンに癒やされたいんや〜!」
「俺かてエミペンに癒やされたい〜。もう仕事いやや〜」
「ボクももうボーナスカットいやや〜。エミペンさん、慰めて〜」
三人にもみくちゃにされ迷惑そうにしているエミペンギンを余所に、鬱先生がコネシマに声をかける。
「そーいやシッマ。ショッピと何か作っておったんか?」
「ああ、せやった。おい、ショッピー」
「もうちょいエミペンに癒やされたいんで、話だけ進めといてください」
エミペンギンを頑なに離さないショピチノシャオを尻目に、コネシマはバックパックからタブレットを取り出す。
「何や、ただのタブレットやん」
「せや。ただのタブレットや。けど、こン中に、めーっちゃスゴいアプリ入れてきてんやで」
「アプリ? ゲームか?」
「ちゃうちゃう。ウチの会社でも、エミさんと同じ症例のヤツ何人かおってな。そいつらとのコミュニケーション円滑にするため、俺とショッピで、翻訳アプリ作ってん」
「マジかッ!?」
コネシマの得意げな言葉に、この場にいた全員の視線がコネシマに向けられる。
「プログラミングは、ワイが作ったんやけどね〜」
エミペンの背中を頬でスリスリするショッピに、トントンは恐る恐る声がけする。
「お疲れのとこスマンが……、それ、中身エミさんやからな?」
「何でもええんです…。眠れてないから、癒やしが欲しいねん……」
「いや……、そういうことやのうて……」
トントンは肩越しに背後のゾムを確認する。
ゾムは静かだった。
その静けさが、トントンは逆に怖かった。
エミペンギンに群がる、癒やしを求めたい限界社会人達の気持ちはわからないでもない。
だが、当のエミペンギンは、ペンギンの本能が群がる社会人達を拒絶したそうにしている。
その様子を黙って睨むゾムの姿に、トントンは何やらでかい爆弾が爆発しそうで、気が気でならなかった。
「と、とりあえず、その翻訳アプリ、試してみよっか」
「おお、そやそや!! さっそく試すで」
ポチッとな。
【ワイもエミペンに癒やされたい…🐧 癒やしてくれ…🐧】