コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「お前たちは、まだ俺たちの本当の力を知らない…」
ニューヨークの廃墟でトランプが倒れたその時、突如として上空に巨大な機影が現れた。それは、これまでのどんな兵器とも異なる威圧感を持っていた。SEDと呼ばれる兵器、アメリカが開発した空中戦力だった。
SED(Strategic Endgame Destroyer)――名が示す通り、世界を終わらせる力を持つ究極の兵器であった。アメリカ軍は、トランプの背後で兵器を密かに開発していた。トランプが失敗してもなお、覇権を維持するために、この最終兵器を温存していたのだ。
「これがアメリカの切り札か…」
伊吹丸は空を見上げ、圧倒的な力を感じ取った。その全身から漂う冷たいオーラは、ただの機械ではない。巨大な鋼鉄の翼を広げ、数百メートルに及ぶその体躯がニューヨークの上空を覆っていた。
地上からでは想像もできないほどの破壊力を持つSEDは、数秒で都市一つを消滅させることができる威力を誇っていた。核以上の精度と破壊範囲を持ち、人類の未来を脅かす存在であった。
「こいつが発動すれば、世界はどうなる…?」
周囲の空気が一瞬にして重くなる。SEDは静かに飛行しながら、今まさにその威力を示そうとしていた。
「伊吹丸、ここからどうする?」
仲間たちが彼の周囲に集まり、緊迫した表情で問いかける。だが、伊吹丸は静かに目を閉じ、手を剣にかけた。
「俺には無にする力がある。だが、こいつが相手となると…」
SEDの攻撃システムが作動し始めた。中央部から光が放たれ、それが上空に巨大なエネルギーの渦を作り出していく。次の瞬間、ニューヨーク全域を覆うほどのエネルギー波が発射される寸前だった。
「俺の異能が通じるか…試すしかない!」
伊吹丸は剣を高く掲げ、全力でSEDに向かって飛び込んだ。その体は瞬間的に加速し、光のごとくSEDの中心部へと突き進む。
「これで終わらせる!」
彼の剣がSEDのコアに届く直前、突如として空中に歪みが現れた。時空が揺れ動き、異次元から現れた新たな敵が姿を現す。
「まさか、これがただの始まりだったとはな…」