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第5話 いつも通りいつも通り
「あ!おはよう如月君」
数日後。いつも通りの日…という訳ではなく、彼女…成瀬華が話しかけてくる
しかも部活が一緒なことで出る時間も同じだった
「おはよ。今日から朝練行くの?」
「うん!早く練習したいよ!」
いつもと同じように笑顔を振りまく彼女。あれだけ関わりたくないと思っていた俺も一緒に行く中になっていた
いや、彼女の圧力に負け諦めたんだがな…
俺たちが所属している部活は弓道部。もうすぐ県大会がある
「弓道部ってかっこよくていいよね 。入ってほんとに良かった」
俺は部活をプラスに捉えたことはあまりないが彼女が楽しそうならそれでいいだろう
それに彼女に影響それまであまり行ってなかった部活にもかなりの頻度で通うようになった
部員が少ないせいか何故か俺まで県大会まで行くこととなった。あまり行きたくはなかったが
光瑠も同じ弓道部に入っておりなんだかんだ楽しく過ごしていた
そんなある日彼女からお誘いがあった
「ねえねえ如月くん。私やりたいことがあったね」
「海に行ってみたいんだ!ほらここって海に近くて3駅くらいで海行けるじゃん行こうよ!」
びっくりした。確かに俺たちが住んでいる所は海に近いが。普通そういうのは友達か彼氏と行くものだろう
何も関わりのない。”ただの近所の人”と一緒に行くなんて可笑しくないか
「いや。さすがに男女で行くのはダメだろう。友達か部員を誘えばいいんじゃないか?」
「え?そのつもりだけど……」
………
最悪だ30秒前の自分をぶん殴りたい
いや殺してしまいたい
「あ、…そうだよね……」
とても恥ずかしい。彼女に聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で言う
いっその事俺を殺してくれ
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