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人形の爪痕、壊れてしまったほうが

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人形の爪痕、壊れてしまったほうが

16 - 第16話私にできることは何だろうか?

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2022年10月05日

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私にできることは何だろうか? 自分に問うても答えはない。

ただひたすらに目の前の問題に集中するしかない。

だからといって、考えずにはいられない。

考えることをやめたら、きっと立ち止まってしまいそうで怖い。

何もできないかもしれないけれど、 それでも何かしたい。

今すぐ助けたい人がいる。

今は無理だけど、いつか必ず会いに行くよ。

その時までにもっと強くなってみせるから! だから待っていてね! 君のために、私は強くなる!! 【あとがき】

この話は、「もし主人公がヒロインを助けるために異世界へ行ったら?」という設定の小説です。

ちなみに主人公の名前は

『黒羽零』

(くろばねれい)と言います。

主人公の名前は自分で決めました。

さて、今回の話の内容について少し解説しておきましょう。

主人公は異能力を持っています。

そして、その能力は特殊です。

異能力を使える人はたくさんいるのですが、主人公の持つ力はその中でも特殊なものです。

では、また明日。お疲れ様でした! またね~♪(^_-)/~☆

『――――――』

『―――ッ!』

『……ぁあ、うん』

『ああそうだよ』

『……』

『だから?』

『…………もう来ないよ』

『ごめんなさい』

『……』

『えぇ!?』

『……うーん、無理かな』

『じゃあ、今度こそさよならだ』

『……うん』

『そうだね、それもいいかも』

『……ありがとう』

『……そっか、わかった』

『……』

『……ねぇ、本当にいいの?』

『……』

『……やっぱりダメ、行かないで!!』

『……』

『……私には貴方が必要なの』

『……』「…………」

「えっと、あー……?」

「…………なんだよ」

「いやぁ~、なんと言うかさぁ。僕達さっき会ったばかりなのに、こんなこと言っちゃうの変かなと思うんだけどね?」

「だから、なんだよ」

「君さぁ、もう少し笑ったらどうかなって思うよ?せっかく可愛い顔してるのにもったいないじゃないか!」

「うるさい!黙れ!!」

「わっ!?ちょっ……待てよ!話はまだ終わってないぞぉおおおっ!!!」

((―――なんてこともあったな))

それは今から約5年前。

まだ彼女が幼かった頃のお話し。

☆★☆♪

「おいこら起きろ!!いつまで寝てるつもりだこの馬鹿娘!!」

「んぅ……あと少しぃ~……」

「お前昨日も同じ事言ってただろうがっ!いい加減早く起きないと朝食抜きにするぞ!?」

「ふぇっ!?そ、それだけはご勘弁をぉぉぉぉっ!!」

ベッドの上で布団を頭から被って駄々っ子のようにイヤイヤする少女。しかしそんな事をしても無駄だと知っているのか、やがて観念してモゾモゾと起き上がる。

まだ眠気が残っているらしく瞼は半分閉じていて目付きが悪い。長い黒髪はボサボサだが本人は気にしていないようだ。

彼女は大きく背伸びをして立ち上がるとパジャマを脱ぎ捨てて着替えを始めた。下着姿のまま洗面所へ行って顔を洗い歯を磨いて髪をとかすと鏡の前で自分の姿をじっくりと見つめた。

やや吊り上がった瞳はややキツそうに見えるものの、顔立ちそのものは整っていると言えるだろう。少し幼さが残るせいもあって可愛い系に分類されるかもしれない。

ただ残念ながら……君の場合はもう手遅れだね。

さあ……絶望と共に、死んでいこうか? 死して屍拾う者なし それはまさに……一瞬の出来事だった。

少女の身体が弾け飛んだ瞬間には、既に彼の姿はなく、ただ血だけが辺り一面に飛び散っていた。

「……」

「…………」

沈黙の時間が流れる。

誰もが動けずにいた。

目の前で起きた出来事についていけなかったのだ。

「……あれ?」

最初に口を開いたのは、先程までそこに立っていたはずの少年だった。

「僕生きてるよ?どうして?」

まるで何も起きていなかったかのような口調で言う。

「お前、今何をやった!?」

少年に向かって叫ぶ。

「え?何かおかしいかな?だってあの子死んじゃったじゃないですか」

「ふざけんな!殺したのか!」

「人聞きの悪いこと言わないでください。僕は殺してなんかいないですよ」

「じゃあお前はなんであんな事になってんだよ!!」

「だから知らないですってば。気が付いたらああなってたんです」

「嘘つくな!!お前があいつを殺したんだろ!!」

「本当ですって。信じてくださいよ」

「うるさい黙れ!!言い訳なんて見苦しいぞ!!」

そう言って少年を殴ろうとした時だった。

「待て」

突然後ろから声をかけられた。

振り向くとそこにはスーツを着た女性が立っていた。

「……なんだあんたは」

「私は警察だが。とりあえずそいつは私が預かる」

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