辰「…はぁっ、はぁっ…う”ぇっ、」
親「おらあ”っ、‼︎立てよ⁉︎」
辰「も”っ、やめっ、⁇⁉︎」
親「…チッ暫く帰らないから家の事やっとけよ」
バタンッ
辰「…はぁっ、…ヒュッ…ゼェッ」
いつからこうなったんだろう
前までは普通の優しい親だっただけど数年前に
お母さんが亡くなってから立場は一変にして変わり日常的に虐待をされるようになった
俺が家にいる時は俺がまだ耐えればいいだけだからいいんだけどいつ弟達に手を出されるかわからない
早くこの家から逃げ出さないと…
照「たつ兄‼︎」
辰「…ひかる、」
照「たつ兄、こんな家早く逃げ出そうよ…グスッじゃないと、たつ兄死んじゃうよ…」
辰「…俺も出来たらそうしてるよ…でも大介達もまだ小さいんだから…それに逃げたとしてもどこに住むんだよ…俺たちまだ中学生だぞ?」
照「でもっ、さ…ここでずっと殴られて終わりにしたくはない…グスッ」
辰「…うん、そうだよな…よしっ、大介達呼んできてくれる…?」
照「…わかった」
ひかるに大介達を呼んできてもらい
この家から逃げ出すことを伝える今は後のことを考えるよりも弟達の命の方が最優先だ
大「このお家とバイバイするの…?」
康「こうちゃんこわい…」
辰「…うん、このままだったら皆んな危ないから…ちゃんと安全な場所に逃げよ?」
照「大介達も協力してくれる?」
大「…だいちゃんが頑張ったらたっちゃん痛い痛いなくなる?」
照「…なくなるよきっと、絶対無くなる」
辰「…ひかる、大介…」
大「大ちゃん頑張る‼︎たっちゃんの痛い痛い無くす‼︎」
照「康二も頑張れる?」
康「ん!こうちゃんも頑張るで‼︎」
辰「よし、じゃあ今からたっちゃんが言う事覚えてね?」
大「うん!わかった!」
辰「明日、大介はラウールの事を抱っこして康二は絶対に大介から離れないでわかった?…たっちゃんは後から必ず迎えに行くから、だからそれまで2人とも頑張ってくれる…?」
康「…たっちゃんもいっしょじゃないん…?」
大「…たっちゃん、照にぃ、」
辰「ちゃんと迎えに行く、必ず行くから」
照「少しの間だけごめんな…」
大「…わかった、大ちゃん頑張るよ…‼︎」
……………………………………………………
何とか大介達を説得し朝から家を出る準備を進めていった
事は順調に進みもう後少しのところで最悪だ
帰ってきた…
ガチャッ
親「おいっ!何勝手な事してんだよ⁇⁉︎」
ドカッ
辰「うぐっ、⁇⁉︎ぐはっ、…‼︎」
照「おいっ、たつ兄に手を出すなよ‼︎⁇」
親「うるせぇ!テメェも殴られたいのか⁉︎」
大「たっちゃん!」
康「…グスッ」
辰「ひかるっ、少し頼んだ‼︎」
大「たっちゃんっ、たっちゃん⁉︎‼︎グスッ」
大介と康二の手を引いて玄関まで走って連れて行く
辰「だいすけ、昨日言った事覚えてる?」
大「…うんっ、覚えてるよっ、グスッ」
辰「いい子だねっ、…じゃあ、あとはよろしく頼んだよ?」
大「ふっう”ぅっ、たっち”ゃぁぁんっ、‼︎」
辰「大丈夫大介と康二なら行ける‼︎」
照「たつ兄‼︎急いで‼︎」
辰「振り返らず走れよ‼︎」
大「う”んっ、がんばるっからっ、たっちゃんむかえにきてねっ、グスッ」
辰「絶対行くよ、必ず迎えに行くから!」
大「うんっ、‼︎康二っ、行くよ‼︎」
康「うっ、うん!」
バタンッ…
辰「はぁっ、何とか…逃げてくれたっ、」
照「ぐあ”っ、⁉︎‼︎」
辰「ひかるっ!…てめぇ!」
親「お前ら…余計な事をしてくれたな”ぁ…⁇⁉︎」
照「たつ兄っ、逃げろっ⁉︎‼︎」
辰「弟を残して逃げれるか‼︎‼︎」
今までに無い力でひかるに覆い被さっている
父親のことを薙ぎ払う。
ひかるから剥がれてくれた瞬間にひかるの手を掴みそのまま俺たちも家を全力で逃げ出した
後ろから父親の怒鳴り声が響いて足がすくみそうになったけど何とかひかるが引っ張ってくれ
遠くの方まで逃げることができた
辰「ハァッ…ハァッ…ひかるっ、大丈夫か?」
照「…何とか…たつ兄は…?」
辰「ちょっと傷が痛むくらい大丈夫笑」
照「大介達…無事かな…」
辰「どっかで無事に居てくれたらいいんだけど…」
照「そうだね、ちょっと休憩しない?」
辰「うん、そうしよ…ふぅ、」
近くの一軒家の階段近くに座らせてもらい
2人で一息ついていると目の前に一つの足が立っていた
目「どうしたの?大丈夫?」
辰「ひっ、…ごめんなさいっ!」
目「え?何が?」
照「あっ、ここのお家の方ですか?」
目「うん、そうだけど…君たちは?」
辰「俺たちはっ、…そのっ、」
今ここで家がないって言ったら多分警察に連れて行かされ強制的に帰らせられるかもしれないそれは避けたい…
目「もし行くとこなかったら家くる?」
辰「へっ、?」
照「いいんですか…?」
目「うん、ぜひおいでよ一緒に暖かいご飯食べよう」
辰「あっ、ありがとうございます‼︎」
それからまさかまた弟達と新しい家族と一緒に
過ごせるなんて夢にも思わなかったし本当に
あの時声をかけてくれたパパには今でもずっと感謝しても仕切れないくらい感謝している
………………………………………
「や、…たつや、」
辰「んっ、んんっ…」
阿「たつや、寝るんならベットで寝といで?」
辰「あれっ、寝てた…?」
阿「なんかうなされてたけど大丈夫?」
辰「うん、ちょっと昔の事思い出してた笑」
阿「そっか、」
辰「ねぇ、ママ俺たちの事ここに居させてくれてほんとありがとう」
阿「なに?急に笑…ママはたつや達が来てくれてほんと嬉しいよ」
辰「ふへへっ、ならよかったぁ!」
阿「…ママにはたつや達がどんな状況だったのかわからないけどいつか話せる時がきたら話してね?」
辰「うん、それはちゃんと言うつもりだよ…」
阿「…ん、ならよしっ!」
照「あれ、たつ兄そんなとこで寝ないで自分ところ行きなよ」
辰「それさっきママに言われたんだわ」
照「え、そうなの?笑」
辰「んー、ひかる一緒寝る?笑」
照「はぁ?誰が一緒に寝るかよ」
辰「お兄ちゃんとたまには一緒に寝よー!」
照「うわっ、来んなよ⁉︎‼︎」
辰「ひぃーくーん!笑」
照「だれか助けて⁉︎」
……………………………………………………
次回作…こうちゃんの写真
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