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「何だありゃあ!?あんな変異体見た事ねぇぞ!」
桜波がクーシーの毒爪攻撃を避けながら叫ぶ。
「落ち着け!
やる事は一緒だ!
全員、足止め攻撃開始!」
仙道さんがそう言い、俺たちは技や魔法を出し合う。
「雪月花!」
「疾風剣!」
「氷竜!」
「光のニードル!」
総攻撃をかける俺たち…
しかし…!
ザットは俺たちの攻撃が全く効いて居ないようで、触手の刃を振り乱す。
「効いてないぞ!」
「そんなバカな!」
「ちっ!
俺が出る!
雷鳴剣!」
仙道さんの剣に雷鳴が巻き起こり、それでザットを斬った。
斬れた!?
かと思いきや、そこから触手が這い出し、攻撃の手が増えた。
うげぇ…!
まじかよ!
仙道さんの攻撃までも効かず、俺たちの指揮は下がって居た。
「ふぅ…
やはり、そうでしたか…」
ゾードが言い、剣を構えた。
その剣は藍色に光る不思議な剣だった。
「氷流剣・Σ!」
ゾードがそう言い、藍色の剣を僅かに傾けた。
その瞬間、ザットは真っ二つに斬れたのだ…
「ゾード…」
「あんた、一体…?」
俺と仙道さん、いやみんなは唖然とする。
「とにかく討伐は終わりです。
帰りましょう。
そして、少しあなた方に話したい事があります。」
ゾードは言い、剣を腰に仕舞った。
「そうだな、大和ダンジョン委員会に報告が終わったら、俺たちの基地に来ないか?
ゾード、ツキノ、君らには来る権利がある。」
仙道さんは言い、みんなはそれに頷いた。
大和ダンジョン委員会に報告を終え、俺たちは上月区にあるある一軒家に向かった。
そこは、普通の一軒家に見えるが、本棚の裏に隠し階段があり、地下に巨大な空間があった。
巨大なマシンが置いてある部屋、はたまたトレーニングルーム、武器が置かれた部屋、そして、ミーティングルーム…
俺たちはミーティングルームに集った。
「ゾード、説明してくれ。
あれは一体何だったんだ?
あんたは何かを知ってる様子だ…」
仙道さんが言うと、ゾードはみんなを見回しながらゆっくりと口を開いた。
「あれは…
変異体ではありません…」
「!?」
「覚醒体…
そう、覚醒体です。」
「覚醒…体…?」
ルナティさんが言う。
「そうです。
変異体がある変異をさせて少しだけ強くなるのに対して、覚醒体はあの様に触手で覆われ、目玉や手足が腐る事が特徴で、その力は覚醒前に比べ4倍ほどに跳ね上がります。」
「なぜ、あん…ゾード、君は覚醒体を知ってるんだ?」
仙道さんが尋ねる。
「私の惑星は遥か彼方にありますが、それは美しい惑星でした。
人と魔族と植物が共生し、穏やかで美しかった。
しかし、ある時、それまでに無かったダンジョンが増え始めた。
最初こそ、宝探しにと人々は楽しみましたが、そのうち変異体や覚醒体が現れ始めました。
覚醒体は特に強く…
ダンジョンから溢れて人々を襲い始めたのです。
そして、私の惑星は覚醒体によって滅ぼされました…」