テラーノベル
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「」空
『』散兵
今日のような暑苦しい日は、外に居るべきでは無いのだろう。
ナタや、スメールの砂漠地帯は尚更だ。
そう分かっているのに、依頼を受けてしまった。
やはり、誰か助っ人を呼んで来れば良かった、と後悔している。
全身から汗を垂らして、今にも倒れそうに歩いている。
熱中症にでもなったのだろうか。
どんどん意識が遠のいていき、いつの間にか倒れてしまった。
どのくらい眠っていたのだろう。
此処は何処なのだろう。
暗い部屋に監禁されている。
唯一の光は窓から差し込んでくる日光だけだ。
ぼーっと窓を眺めていると、ガチャ、と扉が開く。
『おや?誰かと思ったらモンドの栄誉騎士で璃月の英雄、名高い旅人ではないか!』
今日は最悪の日だ。いや、これからもずっと最悪の日かもしれない。
動こうと足を前に出す。
ガチャン。
足が重くて思うように動かない。
振り返ると、足首に鎖のようなものが巻き付いていた。
「鎖…?」
博士の実験体にでもされるのだろうか。
それとも、ずっと此処に監禁されるのだろうか。
「俺を監禁する暇があるなんて、ファデュイはよっぽど暇人なんだね。」
思い切って声を出した。
『…』
不味いことを言ってしまったのかもしれない。
『あはははっ!旅人は何か勘違いしてるみたいだね?』
何がおかしい?
勘違い?
『ファデュイは全く関係などしていない。僕自身の意思で監禁しているのさ。』
後半めっちゃ適当です
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