TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

えぇ!

驚きを隠せずにいると虎の方から「ほら、買われたんだ!行くぞ!」と言われ歩き出した

だ、誰が買ってくれたんだろ……。

優しい人がいいな…。

呪われているのに、なんで買うんだろ

その呪いってのもよくわかんないけど…。

とりあえず、誰も買わないよりかはいいよね……。

歩いた後、また暗闇の中で「ここで待っておけ」と虎さんに言われたので止まって待つ

奥から「この度は、ご購入頂き、誠にありがとうございます」

「あぁ、必要な買い物だったからな」とかっこいい声が聞こえた

必要な買い物……。それに、誰?かっこいい声

「さっ、こちらが商品でございます。虎!首輪の紐を渡せ!」

首輪の紐?僕に巻きついてるやつのことかな?

「かしこまりました。どうぞ」と虎さんがその人に渡す

渡った瞬間に首が引っ張られ、体ごと持ってかれた

そして「こちらが商品です、大切にいや、呪いを解くぐらい痛めつけてもなんら問題はありませんので、十分に虐めてやってください」と気味の悪い笑い声を交えながら言う

本当は暴力が嫌い……。誰しもそうだけど叩かれたり、痛いのが大っ嫌い

僕のことも考えずに言うその人が一瞬で嫌いになった

暗闇で見えないながらも威嚇として睨む

睨んでいるうちに会話が終わってしまい、これから回の死になるであろう人に首輪の紐を渡された

ふたりとは違い、紐を思いっきり引くんじゃて、クイクイと二回ほど軽く引っ張り、僕は歩くタイミングもわかったし、何より優しいなと思った

そして歩き始めてちょっとしたぐらいにだんだん明るくなってきて、高級そうなドアも見えた

肝心のこれから飼い主になる人は、後ろからしか見えないが、黒いマントを被っており何も見えない

そんなことを考えていると、豪華なドアの目の前に立ちどまりドアの両端にいた多分肉食動物の人が開けてくれた

ドアが開き、涼しい風が全身を包み込む

やっと外に出られる!

何回あの牢獄で望んだことだろうか……。

暗闇で何日も何日も脅えて過ごす日々

ご飯はろくに貰えず、ずっと空腹状態で眠れない日もあった

草食動物たちが声を上げて必死に助けてと言っているところも見たことがある

僕は、声を小さくしてなら母に一目会いたいと言ったことは何回もある

今日でそれもおさらば

やっと生き地獄から解放されてが、これからもきっと生き地獄だ

だが、何よりもここから出られたことが嬉しかった

loading

この作品はいかがでしたか?

300

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚