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俺の名前は西崎理知(ニシザキ リチ)
社会人3年目の23歳。
最近は色々なプロジェクトを任されることもあり、忙しい日々を過ごしていた。
そんなある日。
「今日からこの部署に配属になった白川唯希(シラカワ イツキ)くんだ。」白川唯希。
課長から出た名前に俺は思わず息を呑んだ。
唯希は俺の幼馴染で、数年前に行方不明になったからだ。
そして、さらに驚いたのはこの先だった。
「白川くんの教育係は西崎にする。」
「え…?」俺は驚きすぎて声が裏返ってしまった。なぜなら俺が教育係だから。(俺が?俺に務まるのか…?)俺は不安になった。すると_
「よろしくお願いします。」唯希に話し掛けられた。「え?あ、よ、よろしく…」
俺は声が裏返った。「ふっ、びっくりした?」
彼女は俺にそう言った。「数年前に行方不明になったもんね、」俺は驚きすぎて声も出なかった。「よろしくお願いしますね。先輩。」とだけ言って課長の方に行ってしまった。
その日の夜、俺が残業でまだオフィスでパソコンとにらめっこしてると、彼女が来た。
「まだやってたんですか?」そういう彼女はどこか疲れきっていた。「まぁね、白川さんもまだ残ってたの?」俺がそう言うと…「唯希でいいですよ。あの頃みたいに。」と言ってきた。
俺はどうすればいいのか分からなかった。
「どうしたんですか?あの頃みたいに唯希って呼べばいいじゃん。」と返答の無い俺に痺れを切らして言ってきた。「あ、うん…唯希もまだ残ってたの?」「うん、残ってるよ。知らない事しかないから先輩と帰ろうと思って。」彼女はそういいながらスマホを取りだし続けた。
「連絡先、交換しようよ。」と。俺はどうすればいいのか分からなかったが、取る事にした。
「うん。いいよ。」そうして俺達は連絡先交換をした。
次の日。「おはようございます。」俺が挨拶しながらオフィスに入ると彼女がこっちに来てこう言ってきた。「おはようございます。先輩。今日は資料の作り方を教えてくれるんですよね」と。どうやら仕事熱心らしく、目の奥が燃えているように見えた。「うん、そうだね。教えるよ。席について。」と俺はいいつつ、席について教える準備をした。