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言い忘れておりましたが、一応子供組がメインというか視点というかの小説になっております🙇‍♀️

珍しく展開も落ちも決めた上で制作しています👉🏻👈🏻

是非ともご愛読よろしくお願い申し上げます🙏🏻




「人…狼……?」

突然発せられた言葉に困惑が隠せない一同。

人狼ゲーム自体は存じているし、6人で何度かやった事がある。

そして、俺の苦手分野に部類されるゲームだ。


『 まず、用意された部屋へ1人ずつ入室し、机の上にある紙に書かれた役職を確認してください。 』

『 その役職を敵陣営に打ち明ける事は禁止とさせて頂きます。 』

『 人狼が2人、騎士が1人、占い師が1人、村人が2人で構成されており、どちらかの陣営が全滅した場合、残っていた陣営の方々が勝利致します。 』

『 そして、ここから抜け出せるのも、“勝利した陣営のみ”、となります。 』

『 また、上記のルールに従わない場合、処分とさせて頂きます。 』


一気に空気が重くなる雰囲気を感じた。

大切な友人を見殺しにして、勝ち残らなければならない。


『 詳しい内容や、ゲーム自体のルールは紙に記されています。ご検討をお祈りします。 』


そう言い終えると眠ってしまったように黙り込んだ人形。

もう、やるしかないのか。

「意味、わかんない…っ、」

「僕こんなゲームやりたくな、」

そう言いかけると、勢い良くアニキに口を塞がれたいむ。

「最後の聞こえんかったんか、最悪殺されるかもしれん。」

「そうだよ、今は指示に従っとこう?」

ぽんぽん、と頭を撫でるりうら。

最年少ながら色々考えてくれているのだろう。

「とりあえず、部屋…行こっか。」

そう言って、6人共々散り散りになった。




赤色のライトが光った部屋の戸を引く。

ここがりうらの部屋。

「さてさて役職は…、」

ゆっくりと紙を捲ると、主張がここぞと言わんばかりに激しく、大きな文字で役職が綴られていた。


「……そっか…。」




水色のライトが光った部屋の戸を引く。

1つ深呼吸して、一気に部屋へと入る。

机に大胆に置かれた紙を捲り、役職を脳内で読み上げた。


「…。」

ゆっくりと紙を引き出しに入れ、部屋を出た。




紫色のライトが光った部屋の戸を引く。

絶望感に胸が打ちひしがれ、ベッドに置いてあった枕を抱きしめてその場に膝が抜けたかのように座り込む。

「ゃ、やなぁ…、っ。」

すると、頭上から、先程の風に靡いて紙が落ちてきた。


「…まじかぁ。」





「お前ら、役職確認できたか?」

「できたよ。」

「りうらも…。」

「ここにおらんのは…、いむしょー?」

先程から2人の姿が見えない。

「俺、見てくるわ…!」

2人に何かあってはまずいと、2人の部屋へと駆ける。






「ほとけ!居るか?」

ノックも無しに勢いよく戸を開く。

「居らん……!?」


近場にある初兎の部屋へと向かう。


「しょに、っ」

また流れるように戸を開くと、


「あ、まろ、2人寝ちゃってたよ。」

「ったく…心配させんなや……。」

床に転げて寝ている2人に、毛布を掛けているないこの姿があった。

「泣き疲れちゃったぽい、寝かせてあげよ。」

よく見ると、言う通り涙が伝った跡がある。

「っあ、りうらとアニキは?」

「2人はあっちで待っててもらってる、心配し過ぎ、疲れるでしょ。」

「…おう、すまん。」

「俺、2人のこと見とくから戻ってていいよ、夜になったら呼んで。」

「わかった、気ぃつけて。」

「ん、まろもね。」

そう交わして、俺は部屋を後にした。

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