コメント
5件
すっごい好き 天から見てます
※短いです
「…あ~、はやく夏こねぇかなぁ……」
サングラスの彼が、呟いた。あんたは年中ハワイ感あるけどな。
「…なんで?」
「ん~?や。今日、ちょっとさむい。」
「あ~…」
……急に夏が恋しくなった。
だって、夏になれば、
あの眼球さえ溶けそうなくらいの日光がぜんぶ壊してくれるから、
夜に、夏にしかないにおいが、するから、
あなたが、いっそう、魅力的になってしまう。
そんな季節だから。
「…………自分は来ないでほしいですけどね」
「?そうなの?」
その瞳のなかに隠し持った甘い夏を、独占したくなる。
ただ自分だけの彼で、居てほしくなってしまう。
「……ぜったいだめ」
そんな気がしたから。