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俺は今、何故か烏野の部屋で正座している。
「……」
「……」
ー烏からの洗礼ー
なんでこんなことになったんだっけ
たしか、主将会議の後に澤村に
「黒尾すまんちょっといいか?」
と、呼び出され烏野の部屋に行くと物々しい雰囲気で3年生組が正座してたもんだから俺も正座したんだ。
「…さーむらさん用ってナンデスカ」
「時間取って悪いな、率直に聞く」
「黒尾は月島と付き合ってるのか?」
これは困った、そう何を隠そう俺は澤村の言う通り蛍と付き合っているのだ。でもこういうのって蛍は知られたくないだろうし黙っておくべきだよな、そうに違いない。
「付き合ってねぇよ?」
「じゃあ、あの自主練後帰ってきた月島の恋する乙女みたいな顔はなんだべ!」
と、副主将さんが言う。恋する乙女みたいな顔してんの蛍ちゃん可愛すぎでしょ天使かよ、まぁ天使だけど
「質の良い練習が出来て嬉しかったんじゃねぇのか?」
「自主練以外でも月島と結構絡んでるようにみえるけどどう説明するつもり?」
と、こんどは美人マネージャーが言う。隣に座っている旭は頷くばかりで特に何も意見を言うつもりはないらしい。
「それはまぁ俺の弟子として可愛がってんだよ」
「シラを切るつもりかじゃあ入って来れ」
そう澤村が言うと入り口の扉から山口が入ってきた
「俺見ちゃったんです…ツッキーのLINEに黒尾さんから愛してる蛍ちゃん♡って送られてきているのが」
じーっと5人が俺のことを見てきて視線が痛い、正直これは言い逃れ出来ない気がする。 と思った矢先、
“ガタンッ”
と、後ろの襖から音がした。そういや他の烏野メンバーはどこにいったんだ?まさか…と思い襖を開けるとそこには軽く手足を縛られ口にはガムテープを貼られており顔が真っ赤で涙目の蛍と、他の烏野のメンバーがいた。……正直蛍がエロい
「どういうこと、?」
「……実は」
と長い沈黙のあとチビちゃんが話始めた
「山口が黒尾さんからのLINEを見て焦りのあまり大声で」
『ツッキーって黒尾さんと付き合ってんの!?』
「って言っちゃってそこから月島に尋問したんですけど答えなくて…だったら口が軽そうな黒尾さんに答えさせようってことになりました」
俺って口が軽い認定なの!?
ほら、月島ももう喋っていいぞと澤村が言いながらガムテープを外した。
「僕が黒尾さんと付き合うわけないでしょ」
嘘だと分かっててもこれは心にくる、
「そうか、じゃあ黒尾、月島の好きなところ5個言ってくれ!」
と副主将が奇想天外なことを言い出した。
「黒尾が言って月島が照れなかったら付き合ってないって証明になるべ!月島は普段照れないからな!」
「別に照れないし…」
「じゃあ決まりだべ!ほら黒尾はやく!」
「わ、わかった」
蛍の好きなとこなんていっぱいあるけど顔赤くなりそうだな
「礼儀正しいとこと、意外と負けず嫌いなとこと、顔が綺麗なとこと、子供っぽくて可愛いとこと、たまに笑うとことか最高に可愛い」
と、俺が言うと蛍はみるみる顔を赤くしていった。
「月島、付き合ってることに異論は?」
と、澤村がいうと顔を真っ赤にしながら
「…ないです」
と、言った。
「おし、黒尾時間取らせて悪かったな」
「じゃ俺そろそろ戻らねぇとだわ」
「もう隠さなくていいの楽だなおやすみ蛍ちゃん!」
「オヤスミナサイ」
ありゃちょっとみんなの前で蛍ちゃん呼びは良くなかったか
「あ、そうそう」
なんだ?と思い澤村の方を見ると
「月島泣かせたら許さねぇからな?」
そう、笑顔で言われた。まぁ泣す気なんてないけど