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🎈「ふふふ、」
昼休みのことを気に僕は正式に
“ワンダーランズ×ショウタイム”
に入ることが決まった。
🤖「あ、また笑ってる…」
🌟「せんぱ〜い(泣)、いつボクのこと下の名前で呼んでくれるんですか(泣)」
🍬「あれぇ?司くん、猫ちゃん着てる??」
🌟「被ってるな!、」
🤖「え、被ってるの…」
🌟「いや被っとらんわ!!!」
これが僕の居場所だったんだ。並んで歩く道も笑い合う声も。
🌟「神代先輩、何止まってるんですか!」
🎈「あ、」
🤖「余韻に浸ってるかもだけど早く行くよ」
🍬「ご、ご、ご、ごーごー!!」
🌟「おい!!急に走るな!!」
🎈「ほんとに騒がしいね、、」
後を追うように走り続けた。
とはいえフェニラン?に来るのは初めてに等しくって。
🎈「こ、こ、こんなところでショーをするのかい!?」
いやいやテーマパークおおきっ!すごいとは聞いてたけどここまでとは…。あれでも…。
🎈「人が…少ない、??」
🤖「類、こっち」
指さす方向へとついて行く。あのガヤガヤしていた周りとは異なって、ぽつんと建っているショーステージへとたどり着いた。
🌟「ここがオレたちワンダーランズ×ショータイムの公演場所だ!!」
お世辞では無いが綺麗とは言えない。それにアトラクションと違ってステージは小さめ。埃被っているようにも見えるし、壁にも小さな穴が空いている。
🎈「…ここでショーを、?」
🍬「そうだよ〜!」
自分が予想していたよりも何もかもが小さく見える。なんだ、ここでキャストしてたんだ。だからとは言ったら悪いが聞いたことがなかった理由はそうだろう。
🌟「ボクも最初は驚きました。こんな古びたところでショーなんか…ってね。しかし、ここには沢山の思いが詰まってます。」
天馬くんが勢いよくステージに上がり、一回転してみせる。その美しさと言ったら…。
🌟「ここから見える景色は何にも変え難い。歓声があがって笑顔に包まれる。この景色が何よりも大好きだ。」
一回転したかと思えば、すぐに跪く。そして手を伸ばしてくる。なにかの公演を見ている気分だ。そしてこの気持ちの昂りようは。
🌟「オレは少々欲張りでな。見つけたものは手に入れると決めてるんだ。
どうです?、一緒にショーをしてくれませんか、??」
🤖「肝心なところでうちの座長は…」
🌟「す、すまない。ついタメ口に罪悪感を覚えてしまってな、。」
🍬「ゆるゆるだね!!」
知ってる。小さい頃に見たショーみたいだ。
🎈「…流石、天下の大スターだね、」
🌟「……っ!!!!」
🎈「ぜひ、喜んで、」
🌟「やったあああああああああああ」
耳がキーンとする。初対面だった時もあったけど、このおっとりした姿からどうやって声を出してるんだ…??
🌟「そ、そうと決まれば台本決めだのなんだのしないとな!!」
🤖「はぁぁ、はしゃぎすぎ、」
🌟「そういう寧々も顔に出てるじゃないか!」
🤖「はぁ!?…///」
🍬「えへへ、寧々ちゃんの顔へにゃ〜って」
🤖「え、えむと司だってっっ!///」
🌟「あぁ!嬉しいな!」
喜んでもらえて何よりだ。
だけど、ここからが僕の戦いだった。
🎈「…ッッ、」
喜んでもらえて僕も一緒に喜んで。それまでは良かった。小道具の準備をしている時、ステージに立つ時。終始、目眩が止まらなかった。
🤖「大丈夫っ!?」
🎈「あ、あぁ…」
1番まずかったのは台本を目で通す時だった。あれは非常にまずかった。
🎈「う”ぅ”、」
台本の字ズラ。ネットから引っ張っているため、演習案が書き綴られていた。それを見ただけで胃酸が喉まで込み上げてきた。思わず、その場でしゃがんでしまう。
🌟「せんぱッッ、」
🤖「…司、袋持ってきて。えむは水をお願い。類、大丈夫だから。」
🌟「寧々…。わかった。」
🍬「お水買ってくるね!!」
背中を摩ってくれる。気持ち悪い。吐きそうなのに吐けない。なんとも言えない味が広がって、。
🎈「げほッッ…げほッッ、、」
🤖「類、大丈夫。大丈夫だから。」
🎈「ごぼッッ…」
胸の辺りが痛い。頭痛がやまない。この症状はきっとダイナミクスからもきている。そう確信できたのは、
“「神代先輩!すごいですね!」”
ステージでそう言われた時だった。目眩のせいでなぜ褒められたか分からないが、あの天馬くんの笑顔と言ったら。一瞬で幸福感に溢れた。でも、その後は頭痛だのがなりやまなかったけどね、。
🤖「_い!、__ッッ!!」
あぁ、まずい。意識が遠のいてく。薬飲んどけばよかったな。まぁ、トラウマもあるんだろうけど薬を飲んでたら少しは変わってたのかな、。そのまま意識を手放した。