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私は吹奏楽部で副部長をしていました。
私の学校の吹奏楽部はそこまで上手くないのですが、人数が3年生が20人、2年生が13人、1年生が14人で計47人で人数に恵まれていました。2、3年生と数名の1年生しか出場はしませんが、それでも一番上の部門であるA部門に出場しなければなりませんでした。
事件が起こったのは、コンクールの約一週間前。
その日も普段通り個人練をして、軽くパート練をして、合奏をしていました。先生にブレスのタイミングなどの指摘をされたり、指摘された10小説は私も後輩もブレスをしていなかったり、何もかもが普段通りでした。
異変に気付いたには楽器を片付けようとしたときでした。
ところで私はホルンという楽器を担当していました。わからない人は調べてください。カタツムリみたいなやつです。
この楽器はモノによるんですけど、音が出る部分(ベル)が外れるんです。外さないと楽器はしまえません。何度も言いますがモノによります。メーカー等によって外せないものもあります。私が使っていたものは外さないとしまえないタイプでした。
人によってはもう察したかもしれません。私の楽器のベルが外れなくなりました。外さないと楽器はしまえません。つまりわたしは楽器がしまえなくなったのです。私は当時あまり焦りませんでした。なぜなら私はすでに2回ほど同じことをやらかしていたからです。
一度は2年生の秋アンサンブルコンテストの練習の時。そのときは自力で外すことができました。
二度目はその年の十二月頃。このときは先生の力を借りて外すことができました。
そんなこんなでまたすぐに外せるだろうと思いつつ、友人Yに声をかけました。
「たすけて!ベルが外せなくなった!」
笑いながら助けを求める。
「ちょっとまってて」
そう行って荷物を置きに行く友人の背中を見とどけると別の友だちWに声をかけられました。
「何してんの?楽器かたしなよ、もうすぐ着席だし」
そう言って楽器に目を向ける
「ベルが、外れねぇ」
そう言うと驚いたような顔で
「えぇ!?ちょっと外してみていい?」
「たのむわ」
「どっち回し?」
「どっちだっけ、えーっと右ネジだからぁ、、、こっちか」
するとまた別の友人Oが
「逆じゃなかった?」
「だっけ?、、、、いやこっちだよ。多分」
「じゃあ行くよ?」
そう言ってベルを外そうとする。するとキュっと甲高い音がなった。がベルはそれ以降微動だにしなかった
「あれ?もしかして逆?」
そうこうしているとYが戻ってきた。私は尋常じゃないほど笑いながら事情を説明する。
「Wがやらかした、反対方向に回してキュっていった」
「まぁとりあえずもう着席時間だから一回座って」
みんな一度着席し、軽くミーティングを済ませてからYといっしょに戻る。
「どうしようか、コレ外れそうにないよ」
「先生に頼んでみたら?そしたらはずれたんでしょ?」
「そうしてみるかぁ」
準備室からでて、ピアノの近くにいた顧問に話しかける
「せんせぇ、ベルが外れなくなりましたぁ」
「どっち回しだっけ?」
「多分こっちです」
「違ったらまずいからもう一台持ってきて、」
「はぁい」
そうしてもう一台取り出し、組み立てる。先生の前に戻り、
「こっちです」
と解体しながら伝える。
先生がチャレンジ
失敗
「うーん、外れそうにないね、今日ウィンズユー持っていってみるよ」
「わかりました」