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絶対幸せになれない野島君の話

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絶対幸せになれない野島君の話

1 - 絶対幸せになれない野島君の話

♥

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2022年09月03日

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こんにちは、さきいか太郎です❗❗❗

今回、初めてのくがのじを書かせていただきました。

ほのぼのです。これについては言い訳させてください。

最近ほのぼのが多いのは、さきいかがピュアピュア少女漫画を読み漁っていたからです。

春待つ僕らとか、なまいきざかりとか……………ごめんなさい。面白くて止まりませんでした。

とりあえず、どうぞ。















「誠の恋をするものは、みな一目で恋をする」

遠い昔に聞いたどこかの国の詩人の言葉だ。小さかった自分はこの意味を理解できなかった。

……………しかし、今なら分かる。


「久我の兄貴……………」


まだ肌寒い冬の朝、僕は恋をした。



久我の兄貴は、かっこよくて、優しくて、みんながそのカリスマ性に惹き付けられている。

そう、みんなが。舎弟も増えて、僕はそのたくさんの舎弟の一人だ。


「野島……………?」


「わっ、久我の兄貴」


「疲れているのか?、休みもらえるよう申請するか?」


「だ、大丈夫です」


「そっか、よかった」


あぁ、優しい。京極組では基本、下っ端は消耗品だというのに、兄貴はいつも僕らを

気遣ってくれる。どんな小さな異変にも気付いて、見放さないでいてくれる。


久我の兄貴が好きです。


って言えたらどんなに良いか。でも、もしそれを言ってしまったら兄貴は僕を嫌いになって

しまうだろう。それが、恐ろしく怖い。

僕を見て柔らかい笑みを浮かべる兄貴に、僕は思わず下を向いてしまった。


「あはは……………弱虫だな、僕」


僕は馬鹿だ。なんで好きになってしまったんだろう。




とはいえ、僕は修羅の世界に身を置いている。いつ死ぬか全く分からない。

だから……………だから僕は2月14日の今日、告白する。

仕事が終わったら、兄貴にチョコを渡して、大好きって伝える。

久我の兄貴ずっと大好きでした。久我の兄貴愛していています。毎日味噌汁を一緒に作ろう(?)

モチベアップ❗❗きっと大丈夫。大丈夫。




「久我の兄貴、お時間良いですか?」


「野島、ごめん。今日、大事な用があるんだ」


こ、断られた……………頭を鈍器で殴られたような感覚だ。いや、まだ大丈夫。

気持ちを早く伝えなければ。


「あ、あの兄貴ッッ……僕、兄貴がす………」


心臓が口から出そうだ。


「……………す?」


「す、すす」


「……………………………………………………」


「……………………………………………………」


声が出てこない。口をパクパク開閉するだけで音が追い付いてこない。

顔から火が出そうだ。


「もう行くぞ……………」


「え、あ、待って」


行ってしまった。急いで追いかけると、そこには……………辛い現実が待っていた。


「久我の兄貴……………」


綺麗な女性と並んで帰る兄貴は、痛いほど美しく、僕の心を深くえぐった。

腰に手を回して、肩を寄せあって、これではまるでカップルみたいじゃないか。


「ああ、あ、あああああああああああああ」




ハート柄のラッピングを綺麗に外し、蓋をあける。

兄貴はたぶん、甘いのが嫌いだから、ビターチョコが入った箱を一生懸命選んで

告白の言葉も考えて……………


僕は、ひとつ正方形のチョコを口に運ぶ。口のなかで溶けて、チョコ特有の

苦味、酸味が弾ける。


……………どうしてだろうか。


「ごめんなさい……………好きになって」


チョコがしょっぱい。

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コメント

14

ユーザー

ングフゥッ(絶命の音)

ユーザー

そういうことあるよなぁ…野島君来年頑張れ(自分も似たようなことがありました)

ユーザー

うぐぁ、野島君泣 久我ァァァ!お前ェェェ??? けど切ない系好きだァァァ!尊い泣 ありがとうございます(土下座)

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