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罰を与えるという名目で獄使から散々な目に遭いつつも、2人がいそうな場所を死亡時期などから推測して探す。
玄武岩で構成された地面を歩いていると、オレンジ色の髪の獄使……ガルムを発見する。
ガルムの足元には、熱鉄の縄で縛られた姿が2つ見えた。
「……いました。」
「あれが、君が言ってた2人?」
私は2人の元に全速力で走っていく。
「お前さんは……誰じゃったっけ?たしか、らから始まる名前d!?」
ガルムの股間に向かって蹴ろうとしたが、避けられてしまった。
「貴殿は……紙塔來雨か!?」
「ホンマやん!」
2人を縛ってる熱鉄の縄を解こうとしてみるが、外見よりも意外とキツめに縛ってあった。
「会って早々急に蹴ってきたのじゃ……ライユは、けせらと或斗とは知り合いかのう?」
「ライユじゃなくて來雨ですよ。私の頭に指突っ込んで記憶を見たことあるから、わかるのでは?でも忘れてる感じですね。」
「ふん、生意気なやつじゃ。」
縄を解いてる途中の私の腕を、ガルムは手刀をして切断する。
「ガルムのせいで手が使えなくなったし……足でどうにか縄を解くしかないですね。」
「やっと追いついたよ〜。取り敢えずこの熱そうな縄を解けばいいのかい?」
「救助してくれるのは有難いが……貴殿は紙塔來雨とどんな関係だ?」
「ただの友人だよ。」
「友人?……葉造さんは阿鼻界で出会って、結構協力してくれる人です。さて、ガルルと交渉したいんですが。」
「ガルルじゃなくてガルムじゃ。」
「つーか、紙塔はなんで俺らを助けるんや?」
「それは後で話します。ガルム、2人が受ける分の罰は全て私が受けるので、2人に罰を与えないようにしてください。」
「妾にメリット無いし、断るじゃよ。」
「やはりそうですよね。ガルムはずっと阿鼻界で罰を与える日々に退屈しているでしょう?たまには変化があった方が面白いですよ。」
「來雨が2人分の罰を背負って苦しむ様子は見たくないのかい?」
「はぁ、仕方ないのう。閻魔神……上の立場の者に相談してみるぞい。」
ガルムは私の腕を生やして、瞬間移動によって姿を消した。
2人を縛っていた黒い熱鉄の縄が完全に解ける。
「さっきの質問にはよ答えろや、紙塔。」
「2人を助けない限り、喉が詰まった感覚がずっと残りそうなので。殺したことは絶対に許さないでくださいね。」
「怪しいな。何を企んでいる?」
「地球の滅亡を企んだ次は、阿鼻界の消滅を目指しているだけです。」