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2分も経たないうちに、ガルムは戻ってきた。
「どちらか1人の罰なら許可するとのコトじゃ。」
「了解した。ガルム、けせら殿への罰を消せ。」
「いやいや、紙塔が代わりに受けるんは伊勢さんへの罰がええ。」
「じゃんけんで決めれば?勝った方の罰を來雨が代わりに受けるってことで。」
2人は黙ってじゃんけんをし、けせらがチョキで或斗がグーだった。
「本当に貴殿はこれからも罰を受けていいのか?」
「俺のことは気にせんとって。」
「或斗が本来これから受ける予定の罰ハ、來雨が代わりに受けるってことで決定じゃな?」
「蛇手さんへの罰がどうにかできないのは不服ですが、これで確定です。……伊勢先生!?」
目の前にいたはずの或斗は急に消滅した。
「ガルム、もしかして僕達を騙してた?」
「違うぞ。或斗の罰は無くなったんじゃから、或斗は阿鼻界にいるべきでなイ。」
「阿鼻界にもう用は無いから消えたんか……」
ガルムは私の前へ歩いてきて、私の口を無理矢理開かせる。
「!?」
懐から鋏を取り出して私の舌を雑に切断した。
「アナタ……じゃなくてお前さんは罰をたくさん受けてもらうぞい。元々から、与える予定の罰は多かったけどのう。」
さらに、ドロドロに溶けた銅を私の口の中へ流し込む。
「來雨がやられてるうちに、僕達は逃げ……ぅぐっ。」
走ろうとする葉造は胸を槍で貫かれた。
(そういえば、兇手牢で手に入れた槍……瞬間移動されるときに無くしたなぁ。ああ、口ん中がすっごく乾く。)
槍はすぐに消えて、葉造はその場に倒れ込む。
ガルムは大鎌を出現させて、けせらに向かって振り下ろす。
私はけせらの前に走って庇い、けせらは無傷で済んだ。
代わりに私は首チョンパされたが。
「グロッ……」
けせらと目が合うが、私は舌がないうえに口内が溶けた銅だらけで喋ることができない。
一方、葉造は顔だけガルムの方を向いてじっと見つめている。
「なんじゃ?無言で見つめられると気が散るんじゃが。」
「君、ガルムじゃないよね。多分デェ模んかな?」
「デェ模んって誰や?」
「僕と來雨が以前会った獄使だよ。」
ガルムの背丈や顔などが変化して、デェ模んの姿になった。
「アラ?今回ハ上手く騙せたト思ったノニ。」
「本来の二人称を言いかけてたよね。たまにカタコトみたいになるときもあったし。」
「葉造の胸の怪我と、來雨の首とかをはよ治せや。ちなみになんで騙したん?」
「別の誰かに化けるのガ面白いからヨ。深い意味ハないワ。」