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〖 第7話 〗 喧嘩したらしいです
渡「せんせぇ、、」
いつものように屯しに来たのかと思えば
扉から顔を出して今にも泣きそうな渡辺くんが来た。
今日は普段より少し、来るのが早い。
そして、息も切れているように思う。
私は渡辺くんを中に入れ、話を聞くことにした。
渡「俺、いつもある奴と朝一緒に来てて、」
あ、これ宮舘くんの話だ。
渡「今日も起こしに来てくれて。
なのに俺、全然起きれなくて…、」
ここまでは想像できる話だった。
渡「そしたらなんか、俺の携帯が鳴ったらしくて、
ちょうど涼太が見てくれたんです。」
がっつり涼太って言っちゃってることには触れず、
私はうんうんと小さく頷きながら話を聞き続ける。
渡「そしたら急に、涼太が怒っちゃった?みたいで、、
相手は阿部ちゃんだったし、意味わかんなくて…」
思い出したのか俯きがちで話す渡辺くん。
渡「俺、寝起きで急にキレられて、カッてなっちゃって、
言いたいことあるなら言えよって言っちゃって…、
そしたら涼太、1人で部屋出てって、置いてかれて……
こんなの初めてだったから、ショックで…」
私の中で、1つの可能性ができた。
あってるかはわからないけど…、
『…それ、阿部くんからはなんて来てたの?』
渡「ぇ、えっと、…あ!
昨日の夜、珍しく阿部ちゃんから恋愛相談?されてて、」
どうやら、当たっていそうな予感。
渡「なーんか好きなくせにうじうじしてるから
佐久間のこと好きなんだろ?って送って…
でもその後、阿部ちゃん、寝落ちしてたみたいで、
今朝、本気で好きだよ!って、恥ずかしい返信が…笑」
笑いながら言う渡辺くん。
さらには、阿部くんの恋事情までさらっと…笑
でも、私の思った通りの展開だった。
きっと、宮舘くんは…
『びっくりしただけだよ、宮舘くんは。』
渡「で、でも怒ってたし…」
『…じゃあ、1つアドバイス。
渡辺くんの素直な気持ちを伝えてみたら、
きっと許してくれるよ。』
渡「本当に…?」
『本当!笑
でも、絶対はっきり伝えるんだよ?
誤魔化したら、伝わらないから。』
渡「……先生!俺、行って来ますっ!」
そう言い残して、渡辺くんは宮舘くんの元へ走って行った。
数時間後、にやにやした深澤くんと佐久間くんが来て、
静かに事の結末を教えてくれたのは、渡辺くんには秘密。笑
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100
次回 番外編、2人のお話。