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いっしょに■のうよ
水白/白水どちらでも
行為匂わせ、DV表現アリです
付き合ってる前提です
水→「」
白→『』
白side
「ごめんねしょうちゃん…。」
『ええって。何回目やと思っとんねんw』
「何回もあるのが良くないんだってばぁぁぁ…。ごめんねぇぇ…。」
このやりとりをするのも何回目だろうか。
ぼくがいむくんに傷つけられて、必死にぼくがなだめる。
んで落ち着いたいむくんは人が変わったようにぼくに謝る。
『ええってば。ずっと謝られるとぼくが悪いみたいになるやんかw』
「えええ…。わかった…。」
ずっとずっと、付き合ったちょっと後から、いむくんに傷つけられてる。
でも、痛くても苦しくてもしんどくても、いむくんを嫌いになれんし、むしろどんどん好きになってく。
そんなぼくはもうきっと末期なんやろなぁ、って呑気に思う。
『それにさぁ、ここ最近ずっと言っとる気がするけど、ぼくいむくんにこういうコトされるの、嫌いやないで。』
「何回も聞いたよそれ。」
「だってさあ、痛々しいじゃん。やだよ。」
『その傷を作ってんのはいむくんやろwww』
「そうなんだけどさあぁ…。」
矛盾しとるな。ぼくのこと傷つけるのに、その傷は痛々しいって言うんや。
嫌いやないって言うかさあ、好きやねん。
なんか、なんていうかな、いむくんの愛な気がする、っていうんかなあ。
所謂キスマとかみたいなもん?なんよぼくからしたら。
『まあだから、いむくんにはそんなに罪悪感を感じんといてほしい、というか…。』
「それ結構難しいよ…傷つけてんのはぼくなんだからさあ…?」
『まあそれはいむくんに頑張ってもらうってコトでww』
「おーいwww」
よかった。やぁっと笑ってくれたわ。
やっぱりいむくんは笑った顔が一番似合うな。
水side
もう無理かも。これ以上しょうちゃんを好きになっちゃったら駄目な気がする。
どんどんしょうちゃんにかける負荷が大きくなっちゃってる。
で止めなきゃ止めなきゃって焦ってリスカまでしちゃうんだよ?末期だよね。
まあしょうちゃんには気づかれてないと思うから大丈夫だと思うんだけど…。
最初は噛み痕とかだったのに、最近は首絞めたやつとか殴ったやつとか切ったやつとか叩いたやつとか蹴ったやつとかいっぱいで。まあああいうコトだってしてはいるから、今もキスマとか噛み痕とかはあるんだけどさ…。
「百歩譲ってさ、噛み痕はいいとしよう。」
『キスマは?』
「マーキングしたいから無理」
『wwwww』
『んで、噛み痕はいーとして?』
「もうさあ、しょうちゃんボロボロじゃん。」
『お蔭様でなーww』
「笑いどころじゃないってぇッッ」
『ごめんごめんwww』
「わかったもったいぶらずにはっきり言う!!!」
『おーけーおーけー』
「これ以上ぼくがしょうちゃんといっしょにいるのは駄目だと思う。」
『はぁ?』
『え、じゃあなに?いむくんはぼくを傷つけるからってぼくから離れるつもり?』
『ぼくは別にいむくんからならいいって言っとるのに?』
『なあ、いむくんはぼくから離れるっていうん?』
ああ。しょうちゃんはぼくの一言だけでこんなんになっちゃうんだ。可愛い…
じゃない。こうならない為に離れよって言ってるんだ。
『なあ答えろや。遠いとこに行こうっていうん?なあ!!!』
「ごめんってば。」
「だけど本当にぼくはしょうちゃんから離れないとしょうちゃんのコト殺しちゃいそうなんだよ。」
『ええよ別に。ぼくいむくんのこと好きやもん。』
「え?」
「何言ってるの?!!」
『いやだってさ、嫌いやったらもう殴られたりしとるときに嫌やって言っとるやん。』
「いや、そうかもしれないけど…。」
『そもそも嫌いやったら告白すら承諾してないし。』
「そうなんだろうけど!!!」
「簡単に死んでもいいとか言っちゃ駄目だよ…。」
ぼくはしょうちゃんに死んでほしくないから離れようとしてるのに。
なんでしょうちゃんはそんなコト言うの?
『まってまってごめんってそんな泣きそうな顔すると思わんかってん!!!』
『ぼくは、ぼくがいむくんのコト死んでもいいくらい好きってコトわかってもらいたかっただけで…。』
「うん、うんわかってるよ…。だって好きじゃなきゃ殴られてもいいなんて言わないもんね。」
『そう。わかってくれた?』
ああ、やっぱりしょうちゃんは眩しいなあ。
ぼくはこんないいひとと付き合ってよかったんだろうか。
『なあいむくん?今ネガティブになっとるやろ~?』
「えッまってなんでわかったの?!!…あッッ…。」
『せっかく可愛い可愛い恋人が目の前におるっていうんにさぁ?』
「ねえごめんってぇ!!!」
しょうちゃんはぼくのネガティブな気持ちにすぐ気づく。
で、すぐに励ましてくれるんだよね。
『この際ぼくも言っちゃおっかな~』
『気づいてるコト♡』
「?」
『…あんさあ、いむくん、リスカしとるやろ?』
「え、なんッで、気づいて…???」
『だってずっと手首掴んでたり長袖だったり、昔だったら付けてなかったのにリストバンドとかしとったり、ぼくに絶対手首の内側見せてくれなかったりさあ…。いむくんが思っとる以上にぼくはいむくんのこと見とるんやよ?』
しょうちゃんがぼくのコトめちゃくちゃ見ててくれてるんだって思って嬉しいって気持ちと、うまく隠せてるつもりだったのに
いつのまにかバレてて焦ってる気持ちが混ざり合って汗が止まらない。
『なんで、相談してくれんかったん?』
「…ごめんなさい。」
『理由を聞いとんねん。』
「理由はさっき言った通りで…。」
『ふうん…。』
『じゃあ…』
___いっしょに■ねばいいんちゃう?
「ぇ」
一瞬上手く聞き取れなかった。動揺してた。でも多分しょうちゃんは、
『いっしょに死のう』って言った。
『ぼくはいむくんと離れたくない、けどいむくんは僕のこと傷つけたくないから離れたい…。』
『じゃあぴったりやん?』
いつもと変わらない可愛らしい笑顔で、なんてことないように言うしょうちゃん。
ぼくが唖然としてなんにも言えなくなってるうちにしょうちゃんはすらすらと言葉を並べる。
『だってさー、いっしょに死んだらずっといっしょやから僕の願いは叶えられるやろー?』
『んで、死んだら絞めることも殴ることも切ることも叩くことも蹴ることもできんからさ、ぼくのコト傷つけたくないっていういむくんの願いも叶えられるやん?』
それじゃぼくのしょうちゃんに死んでほしくないっていう願いが叶えられないじゃん、って言いたくなったけど、
その提案はぼくにとってすごく魅力的に感じた。
『らいせも、いっしょに、』
どくがまわってちゃんとまわらないしたでしょうちゃんがいった。
しょうじきぼくももうあたまがまわらないけど。
そんなのもちろんこたえはきまってる。
「ぜったい、そいとげようね。」
ぼくたちはおたがいにおぼれながら、ゆっくりときえていった。