テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
うわっ、これ一気に引き込まれた……。虚像の世界って設定と、2人だけの閉じた空間っていう雰囲気がめっちゃ不気味で美しい。涼ちゃんの「よくわかんない」ってところが逆にリアルで、無理やり納得してない感じが怖い。最後の「黒いところがひとつもなくて」って表現、白一色の世界像が鮮明に浮かんでゾクッとした。続きどうなるんだろう…!
「……ん……、…ここ…どこ」
「おはようよく眠れた?」
「うん…」
「外へ出ておいで」
「…なんで?」
「いいから」
「ここ、なんにもない」
「うん」
「なんでなんにもないの?」
「ここはね本当の世界じゃないんだよ」
「ただ、なにもなく、全ての景色に色がついてなくて、ずっと遠くまで広がっている世界。虚像の世界だよ。」
「虚像…?」
「この世界は僕達だけのもの。誰も邪魔しない。」
「…よく、わかんないや」
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ」
「…ねぇ、涼ちゃん」
「……………なぁに」
「涼ちゃんはきっと僕から離れていくことはないよね」
「ないよ」
「絶対?」
「絶対。」
「涼ちゃん、僕、涼ちゃんが欲しくてたまらないよ」
「今日は、何も考えないで、僕のことだけ考えて」
「…うん、分かった」
「っぁ、んっ、ふぁっ…」
「涼ちゃんの声、ちゃんと全部聞こえてるよ」
「いぁ、やだ」
「愛してるよ。涼ちゃん。」
「うん…僕もっ、…」
かわいいね。涼ちゃんの全部を愛してる。僕と涼ちゃんの邪魔をするやつはいない。2人だけの世界。この、どこまでも白くて、黒いところがひとつもなくて、美しく、儚く。
ごりごり
3
みぃちゃん
920
10