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先生、生きてたの??
えぇ…幽霊…:(´˙꒳˙`): てか、かっこよ、鈴ちゃん•̀.̫•́✧
鈴side
鈴「どういうことなの?」
なぜ、このようなセリフを吐いているかというと、仕事のオーダーをこなしていた時、最悪のタイミングで邪魔が入ったのだ。
鈴としては、完璧にこなせていたと思うし、特に目立った行動もしていない。
何か思い当たることがあるか、考えを巡らせていると……、
プルルル プルルル
突然、電話の電子音が鳴り響いた。
……誰かな、こんなところに”連絡用パッド”なんか置いた人は…
連絡用パッドとは、携帯と同じで連絡がとれるもので、”互いの顔を合わせて”会話できるものである。
“お互いの顔”を知っていることで、”裏切られない”状態をつくることができる。
裏切れば、素顔を晒せば良いだけなのだから。
それはさておき。
こんな裏の世界の代物を、置いているということは、鈴に”電話に出ろ”と言っているようなものだ。
………つまり、これは仕組まれていたこと。
今の鈴には、出るのいう選択肢しかないため、鈴は、ため息を一つついてパッドを手に取り、通話ボタンを押した。
そこに現れたのは………
鈴「”先生”…!?」
普段、取り乱さない鈴が取り乱すのは、当たり前だろう。
……何せ、鈴がいう”先生”、またの名を”一ノ瀬”は、四年前に、ライフルで頭をぶち抜かれて死んでいるのだから。
………彼女の弟、天野 奏によって。
鈴も、現場に居合わせて一ノ瀬が、ぶち抜かれる瞬間を見ている。
そう、だからこそ信じられないのだ。
目の前にいる、自分の親代わりを努めた人間が。
しかし、現実は変わらない。
まずは、目の前の状況を呑み込まなければ、ならない。
鈴「…何で、先生が…?」
一「そんなこと今は、どうでも良いだろう?」
鈴「………要件は、なんですか?」
一「実は、君に関する情報を、手に入れた。 君の、将来に関わる情報だ。」
「知りたいか?」と、少し挑発的に言っている一ノ瀬に、「全く興味ないです。」と返して一方的に、電話を切った。
すると、一ノ瀬から一件の住所が送られてきた。
気になるなら、ここに行けと言うのだろうか。
………行ってみる価値は、あるかもしれないな。
一ノ瀬の目的が知りたい鈴は、半ば好奇心でその場所に行ってみることにした。