コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
-凛side-
今日は創立記念日で学校は休み。
俺は今日もバイトへ向かう。
俺の家庭は所謂転勤族で、小学1年生の時にこっちに引っ越してきた。というか戻ってきた。
それまでは関西に少しだけ、その前はこの地域 に少しだけいたことがあった。
俺が小学校に上がるからと、転勤族だった家族は父親の単身赴任に変わった。
そして、母親は今はいない。
寂しかったからなのか、浮気を繰り返し、俺も散々な目にあった。
この話は思い出したくない。
今は父親の援助で一人暮らしをしている。相変わらず父親は転勤族を続けているから。
でも自分の小遣いくらいは自分で稼ぎなさい、とのこと。
そのため空いた時間でバイトをしている。
だからバイト禁止じゃないこの高校に入ったんだ。
唯一の懸念点は共学。
女が、”女性”が苦手なのだ。
別に男が恋愛対象ってわけではない。
ただ、”女性”が苦手なのだ。
凛「おはようございます」
バイト先につく。
ここに若い女性は何人かいる。
でも学校やバイトは割り切るしかない。
結「おはよう、凛くん」
凛「…涼風で」
結「はいはい」
俺よりも10歳ほど上のこの女性は平山結。馴れ馴れしく俺のことを下の名前で呼ぶ。
小さい頃から知ってるし、多少は仕方ないがやめてほしい。
結「今日は島村さん家はお母さんじゃなくてお姉ちゃんが迎えにくるそうです」
凛「…わかりました」
島村…柚菜か。2年生の。
俺のバイト先は星岡学童。
小さい頃に通っていて、中学は手伝い、高校からはバイトになった。