無事?いじめもあり、夕飯もあまり食べれずで、お風呂に入る。上着を脱いでふと鏡を見ると、腕にある大量の切り傷と過去最高に痩せ細った体がうつっていた。そんな自分をぼんやりと眺めていると、急にドアが開いた。振り返ると、洗濯カゴを持った康二兄さんが立っていた。そして俺を見ると、その洗濯カゴをドサッと落とした。
「…あ、康二兄さん。どうしたの?」
「いや、どうしたのじゃないやろ。何、その腕。」
「…自分でした。」
「…何があったん。」
「…何も。気にしないで。」
「いや、気にするわ。最近めっちゃ痩せたし、笑顔も減ったよな。…何があったんよ。」
…あぁ、もう駄目だ。隠し通そうと思ってたのに。
「…ふ、っ…うぅ…」
「…!?どうしたん!?」
康二兄さんがびっくりした顔で両手で俺の顔を包み込む。それが暖かくてまた涙が溢れる。大声で異変に気付いたのか、2人もやってきた。
「康二、何大声出して…って涼太くん!?」
「どうしたの!?」
3人が俺を心配そうに見つめてくる。…もう限界だった。
「……助け、てっ…辛いっ…」
「…何があったの?」
「学校…っ、悪口、とか…机に、書かれて、て…みんな、が作って…くれた、お弁当、もっ…捨てられちゃう…っ…リスカ、しちゃうし…ご飯、も…味、しないしっ…も、やだぁっ…」
「…辛かったなぁ…よぅ頑張ったな…」
「話してくれてありがとう。頑張ったね。」
「涼太くんえらいね。よく耐えたね…」
「…っ、あぁ…ぅ…わぁぁ、ん…」
声をあげて泣く俺を3人はずっと慰めるように抱きしめ続けた。人の温もりが心地よくて、そのまま気を失うように眠りについた。
コメント
3件
最高です!!ありがとうございます! また、できる時に続きを書いてください!待ってます!
舘様溜め込まずにちゃんと言えてよかった!いじめっ子はどうなるんだろう!みんなにボコボコにされるのかな? 続き楽しみにしてます!
舘様言えて良かった🥲 続き楽しみです!