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いつも通りの夜。
静かにPCの電源を落としたらっだぁは、
だらんとそのままソファのクッションに倒れ込んだ。
(大きなあくびをして)
「はぁ…ねみぃ……
……ちょっと…ねるわ……」
(すかさず寄っきて)
「え、寝んの? まじで? いま??」
(目を閉じたまま)
「……うん…もう話しかけてこないで……」
(らっだぁの腕を掴んで)
「え、やだ…!、俺だってまだ話したいこと、いっぱいあるし……!」
くすぐるような声で言いながら、なるせはらっだぁの肩にそっともたれる。
(弱々しく笑いながら)
「…そういえば、今日の配信のとき、俺がさ、めっちゃ笑ってたとこ、何も突っ込んでくれんかったよな笑」
(ほぼ寝てる声)
「……わかった……ごめん……」
(声のトーンが落ちる)
「あと、俺の渾身のボケしたときも、お前…
無視した」
(ゆっくりとした声で)
「……それは……ほんと……聞いてなかった……」
なるせはちょっとムッとして、
そっとらっだぁの頬を指でつつく。
(小さく拗ねて)
「ねぇ、寝る前にもうちょっと俺の話聞いて…!…じゃないと、寝かせねぇからな!」
(目を開けずに)
「……やっぱなるせ、そういうとこ……かまちょ…」
(視線を落として)
「………わかってるよ。だから構ってよ…」
「…ねぇ……らっだぁ…」
そう、呼びかけた声に返事はない。
なるせはらっだぁの肩に体重を預けたまま、らっだぁの胸が上下に動くのを見て、少し黙っていた。
しばらくして、柔らかく囁く。
「……俺の好きな人……今めっちゃ無防備だから、…ちょっとだけ、ずるいな〜って思う」
(かすかに笑って)
「……なんだそれ…。
はぁ……もう本当に寝るけど…それで良いなら、好きなだけくっついとけば……?」
なるせは、その言葉に大きく満足して、
「え!じゃあ、好きなだけくっつくから。
うざいって言うなよ!」
と言って、ソファに乗り、ぎゅっと腕をまわした。
らっだぁの鼓動が静かになるせの中に響いて、
そのまま、ぬくもりの中に沈んでいった。