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⛄️短編②

6 - 💚💙 頑張る子 2026🌅②

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2026年01月01日

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💚💙〜頑張る子 2026🌅②〜



年末の時期の仕事の待機中

「子供の時のお正月といえば、とかある?」

誰が言い出したか分からないが、そんな話題になって各々色んなことを言い出して盛り上がる

「トランプとかのカードゲームとかは鉄板じゃない?いとことか子供が集まると」

「あー、うちはテレビゲームの方が多かったな」

「俺は子どもはまとめて外で遊ばされてたわ。凧揚げとか羽根つきとか」


俺も朧げな記憶を引っ張り出す

「百人一首とかしたかも」

「あれ?競技カルタ?」

「あんなガチじゃないよ。遊び方は普通のカルタと同じだから数人で囲んで」

「あんなんもう呪文みたいに聞こえへん?笑」

「平安言葉だからね」

「阿部はあれ意味わかるの?」

「いや、流石に聞いただけで全部は。でも百人一首って恋の詠が1番多いんだよ」

「そうなんだ」

「大体、会えなくて悲しいとか、どうして連絡くれないのとか、この思いは止まることを知りません、とか言ってるから」

「女の人が多いの?」

「いや、男の方が多いよ。平安時代って男も女も恋に生きてるからね。通い婚だったし」

「へぇ〜、さすが阿部ちゃん先生」

「普通のカルタだったら、俺の家もしてた時あったかも」

「うちもそうだな。あとは双六とかも定番だったな」


9人もいれば話題はどんどんと移っていく

ふと翔太に目をやると、みんなの話を聞きながらも携帯を触って、何やら調べているようだった


『みなさん、そろそろ準備お願いします〜!』

声をかけられて本番を迎える

その日の話題のことは、いつもの雑談として記憶から薄れていった




お正月、ライブも終わって帰宅する

俺は起きたら実家に帰るし、翔太はめめと過ごすと言っていた

2人がお正月に一緒なのは毎年の恒例行事だし、めめはもうすぐカナダにも行くから、1番の仲良しとして積もる話もあるだろうと、何も気にせず送り出した

去年はラウールもいたわけだし

年越しの瞬間はグループみんなで一緒にいられるし、2人で一緒に過ごすのは2日や3日だって別にいい

俺としては気兼ねなく1日ゆっくりできる方がいいから、1日であることに特にこだわりはなかった



湯船にお湯を張って、ゆっくりと体をほぐしてから出てくると翔太からメッセージが届いていた



【筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる】

百人一首の1つだ



見た瞬間にあの日の雑談のことを思い出す

携帯で調べていたのはきっとこれだ


相変わらず今年も年初めから健気なことで、と愛おしさに笑みが溢れる


「『おれはずっとあべちゃんだけが好きで好きで仕方ないから』ってところかな、伝えたいのは」


めめと過ごすと言ってきた時の少し申し訳なさそうな顔と、あっさり俺が了承した時の少し寂しげな顔を思い出す


そのままの言葉を伝えるよりも俺が喜ぶことを、また一生懸命に考えてたところに、あの百人一首の話題が出て、頑張って調べたのだろう



どう返そうかな、と考える

同じ百人一首で返してもいいけど、待ち焦がれるような内容が多くて、性に合わない


電話をかけてみる

めめと話し込んでいて気づかないかもなと思ったけど、2〜3コールですぐに出た

きっと俺の反応が気になってソワソワと電話を握りしめていたのだろう


『はい』

「翔太、今年も愛してるよ。みなの川どころじゃないほどに深ーく。可愛いラブレターをありがとう」

『っ…………「ふはっ!しょっぴー、一瞬で顔真っ赤じゃん!」』


翔太の息をのむ音と、その向こうからめめの楽しそうな声が聞こえる


「続きは会った時にね。おやすみ」


翔太は多分、言葉が出ないだろうから、言いたいことだけ言って電話を切る

会った時の反応が早くも楽しみだ






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コメント

4

ユーザー
ユーザー

お正月らしいもの、と連想して💚っぽかったので、青天の霹靂の2人で💚💙 今年は、青天の霹靂の続き書きたいなぁ   詠の現代語訳が気になる方は調べてみてください💫

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