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~それぞれの和解のしかた~
蓮side
『おい、ここはどこだ』
目の前の小動物のような少女に聞く。年は俺より3つ下ぐらいの少女に。
「ここはゴーストシティだよ。それより、君はこの世界でなんて呼んでほしい?」
…は?
『本名でいいけど』
「それはだめ!仮の名前的なのでいいからさ!」
…なに言ってんの?俺は蓮…あっ、
『れん、蓮って書いてれんでいいよ』
「そう!わかった!」
ずっと笑ってるけどよ。こいつ持ってんだよ。拳銃。なにしたら殺されるかわかんねぇ
「じゃあ蓮君、君の願いは?」
ドクンと心臓がなった。願いなんていくらでもあるよ。
『どんな願いでも良いのかよ?』
「うん!なんでもいいよ」
小動物、いやねずみっぽい少女は無邪気に笑ってる。ちょっと意味深で怖ぇよ。
『とりあえず、こっちから質問。名前は?』
「名前なんてないよ?そうだな、マスターでいいよ、マスター。そう呼んで」
名前がないって何だよ。人間じゃねぇのか?見た目は人間なんだけどな。
「まぁ、君の願いは興味ないから後でいいや。それより、はい」
そういってねずみは大きな鏡を出した。そこに映る俺は俺じゃあなかった。
『これ、俺か?』
「うん!蓮君だよ」
頭に角が生えてて、服も違う…。まるで、悪魔みたいな。
『なんだよこれ』
「蓮君だよ」
…この世界なんなんだよ。きめぇな
「蓮君、ルール説明をするね。」
ねずみは俺の腕輪を取った。
青澄side
『いったた…』
腰が異様に痛い。変な体勢で寝てましたっけ。
「こんにちは。君の仮の名前を教えてくれないかな?」
…なんでしょう、この可愛い子。あ、でも完全に怪しい人です。
『そちらのお名前から申し出て下さい。』
「名前なんてないよ。けど、アイリーンって呼んで。」
なるほど。中国の昔の後宮の妃の名前ですか。まぁ、答えましょう。
『仮の名前は月の君にします。本名は教えないでも、いいですよね?』
「あぁ、月の君、もちろんだよ」
アイリーンは何者なのでしょう。猫みたいです。と考えていると大きな鏡を出して来ては見せるんですよ。
「これがお前だ」
『この、白い巫女が、あたしですか。オッドアイなのですね。』
「飲み込みがよくて助かる。そんな月の君にはルール説明をする」
そういってあたしの簪を取った。
『…』
こう言うのは冷静さが大切だ。多分
明利side
「こんにちは。君の仮のおn…」
『いやぁぁぁぁ!なに!お前だれ!怖いって家に帰してぇぇ!』
「…」
なにこのねずみ!誘拐!?私さっきまでお姉ちゃんと居たよ!?あっ、お姉ちゃん大丈夫かな?えー、こんな時お姉ちゃんなら…
『何かようかい?』
「…えーっと」
っしゃ怯んだ!この調子で…
「君の仮の名前は?」
仮、仮かぁ、なら
『…アミリよ。』
「えーっとアミリね、おっけー」
何でそんなに軽いわけ!?あーもう
『ここはどこ?まさか異世界とかないわよね?』
「うーん、ゴーストシティだよ」
なにそれぇぇ。
『と、とりあえず、何がしたいの?』
鏡を見せてきたけど魂抜かれそうだからとりあえず目をつぶってやったわ。ナイス私
「見て」
…びびってはないから。
チラッ
『これが私!?可愛いじゃん!』
「…ルール説明をする。」
そういって私のブローチを取った。
ったく心境整理させてよね。
ゴーストシティは君の想像の世界です。君が辛いと思ったときに現れる。ゴーストシティが開いてる時間は夜の9時から次の日の6時。この時間以内に出入りしないと、元居た世界とは違う世界に帰ります。帰り方は簡単。取られた大切なものを見つけて、ドアをくぐるだけ。この世界では来た人同士殺し合えます。一人殺すと現実世界で1つ願いを叶えれます。ゴーストシティ内で何をしても現実には反映されません。ここには十二人までしか入れません。それぞれにエリアが与えられ、場所は毎回ランダムです。エリアに行くと自分が好きなように想像したものとしゃべったり、遊んだり。はたまた銃やナイフなども手に入ります。そして、君たちにはそれぞれに共鳴という存在がある。共鳴は君たちに力を与える。その代わり、共鳴は気分屋だ。共鳴が迷惑をかけるときもある。
「以上だ。質問は?ないな。それじゃあ自由に過ごしてね」
御幸side
とりあえず、KOと名乗ったけど、他の人にも本名言っちゃダメなんだよね…。てか殺し合いって…。
『で、君がその共鳴?』
『あぁ!こっくりさまだ。能力は先が視えることで。共鳴力、すなわちお前に迷惑かけるのは現実と予知が混ざってしまうことだ。』
きつねの見た目の子は言った。とりあえず。人探す?大切なものの方が安全かな。
歩き出した。
『この風景、私が住んでるところの近くに似てる気がする』
『じゃあ、そうなんじゃないか?別に想像、だからお前の脳内にお前の町があってもおかしくないだろ?』
それもそうかも。じゃあ私の家でも行くか。
『私の家まんまじゃん。』
『鍵は開いてるようだな!』
入るしかないよね。
『た、ただいまー』
しーんってしてるよ。怖。
『何でここに来たんだ?』
あーそうだった。
『ピアス探してるんだけど家にあると思って』
『ふーん!そうか!』
『ほら、あった』
おばあちゃんがくれたであろうピアス。これを持ってドアに行くだけ…
『満喫しないのか?』
それもそうだ。帰るのはまた後ででも出来るし。
『そうだね、エリアでも探そう』
なんだかなじめそうな気がする。