TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ゴーストシティ

~何も死別だけが別れじゃない~


御幸side

そういえば知ってるか?KOのそのスマホ。

スマホの事を言ってきたので知ってることは聞いてみた。

『あー、あれでしょ。仲間を探すのに有利とか、エリア探しにも有効とか。』

知ってるのかよ、つまんねぇなぁ。ま、使い方は教えてやるよ。

スマホを私から奪い取った。画面を見せながら言う。

掲示板ってとこ押して、少し呟いてみろ

…Twitterみたいな?まあいいや。えー

【ゴーストシティにいるKOです。誰か協力できませんか。】

これでいいか。すると思ったよりすぐに返事が来た。

【蓮です。協力というよりかは、人と会いたいです。】

うーん。私も一人じゃ心細いしな。

【わかりました。では、一番高い塔のところでいいですか?】

【はい、急いで行きます。】

なんか、大人っぽい子だな。大人なのかもしれない。私よりずっと前に来てたりしたら殺されるかな…?それより塔に向かう事に専念だな。

おい、仲間が見つかったみたいだな!けど、気をつけろよ。

心配してくれてるのかな。可愛い。

『大丈夫だよ。』

塔を目指して歩き出した。


思ったよりも近かったみたいですぐについてしまった。

『まだ来ていない…かな。』

スマホを開いた瞬間、後頭部に何か当たる音がした。

『動くなよ。今は何持ってる?あと、手を上げろ。』

嘘…え、この人が蓮…くん?子どもっぽい声だな。すると先が視えてきた。

『俺は蓮。これは拳銃だ。おとなしくしたら何もしない。』

『えぇ、分かった。貴方ここに来てどれくらい?』

次の瞬間

ぎぎぎ…

こっくり様が動いた。

しばらく呆気にとられていたようだ。

『俺は蓮。これは拳銃だ。おとなしくしたら何もしない。』

視たのと…同じ…!

『えぇ、分かった。貴方ここに来てどれくらい?』

ぎぎぎ…

こっくり様が蓮くんを転かした。

『うわっ』

尻餅をついた蓮くんは痛そうな顔をしている。

『私、KO。仲良くしましょう。』

そういって手を伸ばすと蓮くんは顔を青ざめてこっくり様を見た。

『協力するよ。騙してごめん…』

彼はしぶしぶ手をつかんだ。



蓮side

ってて。こいつらなんだよ。元々居たのか?なんかきつね…あいつ怖いな。下手に刺激しないでおこう。情報はできるだけ渡さないように…

『何歳?ここに来てどれくらい?あと、蓮くんって呼ぶね。』

質問攻めしてきやがるこの女…KOだっけか。

14歳、さっき来た。蓮くんでもいいよ。

は?俺が勝手にしゃべってる…もしかして。…牛の首…か。


「共鳴は牛の首だよ!牛の首は勝手に話し出すからね。気をつけて!」


とか言われてたな。あーだるすぎ。

『蓮くんは大切なもの見つけた?』

うん、見つけてる

全部言うなよ…。

『じゃあ、ID交換しとこうね』

ID…あぁ

『あぁ、いいぜ。』

やっと喋れた!この女…絶対に悪いひt…

『私、やっぱ家に帰りたくない。少し遊ぼう』

……は?さっき殺そうとした俺だぞ?なのに遊ぶって…

『そうね、推理しましょう。この世界を作ったのは、誰かしら?』

とっさに言ってしまう。

『ねずみ、女じゃないのか?』

『あの子は違うんじゃない?あんな子供よ?』

確かにな…うーん。

『俺たちの想像が作ってるとしたら?』

合点が行くはず。

『それは私も考えた。けどそれなら現実でどうなってると思う?』

『…これは夢って事か?』

『でもそれなら人は殺せないし、痛いと感じることもないよね。』

さっきの尻餅掘り返しやがったこいつ…

『まぁ、それはそうかもな』

…こいつ、賢いな。敵に回すと危ないか。

「現在4時、現在4時です。あと2時間」

…もうそんなに。とりあえず、帰って考えよう。

『なぁ、早めに帰ろうぜ』

『私もそのつもり』

俺らはこの世界について推測しながらドアまでむかった。


「なぁ、アイリーン。あいつらもう馴染んでるぞ。」

「それでいいの。あの子には頑張ってもらわないと。」

僕はアイリーン。この世界の総監督兼作者だ。横でマスターが言ってる。仲良くさせたら面白くねぇって。仲いい方が良いと思うんだけどな。

「私はアイリーンの気持ちはわからないよ。けど、君は似てる。」

「何に?」

「…私の初恋の子だよ。けど。もう会えない」

「そんな過去があったんだなぁ」

もうすぐ六時だ…マスターは掃除に取りかかろうとしてる。

「みんな、可愛いモルモットみたいだな」

マスターは意味深な顔をしていた。こっちも仲良くしないとな。

この作品はいかがでしたか?

48

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚