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「ん…………」

ルナリス達は朝の日差しがそっと差し込んできて起床する。

「あの子、あれからどうなったのかしら」

とゆっくり患者が写るモニター映像を見るが、彼女は唖然とした…その理由は……「え………!?、あの子が居ない……!!?」

ルナリスの動揺の声を聞いて、一同は急いで駆け寄ってそれを確かめるべくヴェルリナが居るベッドの方へ向かったが、そこに彼女の姿はなかった。「ヴェルリナちゃん………一体何処に…」

「窓が開いて、それに人工呼吸器と点滴が無理矢理引き千切られてる‥……恐らく彼女は私達が寝静まった夜中にこの窓から脱走したのね」

「そんな…………あの子を探さないと……!!」

「そんな事言ったって、真夜中に脱走しているとなると……」

突然の出来事に茫然とする一同。しかし、このままずっと立ち止まっている訳にもいかない、念の為病院側に頼んで監視カメラの映像を確認してみる事に。

「此処で病院内全体の病棟映像を監視しています、どうぞ」

「ありがとうございます」

ヴェルリナが入院している特別休養病棟のモニター映像を見てみる。すると、時刻が真夜中の午後12時になった時、彼女に妙な現象が起きていた。そう、真夜中のこの時間帯に気付かないうちに悪魔憑きの現象が再び起こっていた、恐ろしい程の悪魔の形相に鋭い牙……また、時よる白目になって不自然な空中浮遊現象を起こしていた瞬間も、監視カメラの映像は捉えていたようだ。


「ヴェルリナ、白目を向いて不気味に笑ってる……」


「衰弱していたから、余計に悪魔にとっては好都合で悪魔の呪いが必然的に強まった事で…………、まずいわ……このままだと、本当に……!!?」

「危機的な状況なのは勿論承知だ、でもどうやって行方不明になった彼女を探す、彼女が逃亡した先に何か宛てでもあるのか?」

「分からないわ、気が進まないけど警察組織を頼りの綱にする事にしましょう」

「警察に話したところで、頑固な頭してる組織相手に話してもきっと私達の言葉なんて信用してくれない……本当に警察を頼って大丈夫なの……?」

と突然の娘の失踪に未だパニック状態が収まらない様子で、不安を溢すヴェルリナの母。しかし、これは間違いなく異常事態である事に変わりない。下手をすれば、本当にヴェルリナが……人を殺める猟奇殺人鬼に変わり果ててしまって、多数の大量虐殺で数えきれない程の犠牲者が出る、なんて事も十分に考えられる訳なのだから。

だからこそ、犠牲者が出るその前に彼女を早急に保護しなければならない。

「悠長に考えてる余裕はない、大事件に発展してしまう前に彼女を捜索して保護しよう…!」

そう決心した一同は朝方未明に突然と脱走し、現在行方不明になっているヴェルリナの追跡をするべく、先ずは捜索の第一歩として警察組織を頼る事にした。



その一方でそんな彼女は一本のナイフと鈍器を持って何の行く宛もなくただ、無意識に身を任せ人通りの少ない路地裏通りを一人、歩いていた。「があああああっ…!!、ぐううう……」奇妙な唸り声を上げながら、そして白目になる瞬間もあり、非常に不気味な雰囲気が彼女から漂う。

顔は死人のように黒く燻み、腐敗しているかのよう。

正気すらも、まるで感じられない程に悪魔の眼差しでただ、彷徨う。彼女は人通りが少ない閑散としている物静かな路地裏通りを歩いていく。

すると、そんな彼女を見かけ、こんなに陽の光が差さない薄暗い路地裏通りに子供一人で彷徨いているヴェルリナに対し、少し違和感を覚えた一人の通行人が、「あら、こんな人通りの少ない路地裏通りに一人で何してるの?、親御さんは居ないの?」

「……………………」

通行人が問いかけても、彼女は何も言わず俯いてる。「どうしたの……?」ヴェルリナの傍に近付いた時、突然彼女は豹変し握りしめているナイフを女性に向け、そのまま飛びかかった。

「きゃあああああああああっ……!!」

彼女の目は再び白目になり、彼女の自我は失われ正気の沙汰ではない。彼女は無我夢中で一心不乱に女性を切りつけ続け、数分後女性はぐったりと息絶え倒れた。

更にヴェルリナの方は滅多刺しに刺殺した事で返り血が顔や服に飛び散り、血で汚れていた。しかし、これが猟奇なる目覚めを呼び覚ますきっかけになった。

「がははははっ……、もっと沢山殺して血が欲しい」

ヴェルリナは死体の周囲に広がる血溜まりからスッと生の血を少量掬い上げ、舌で味わった。生臭い血の味を感じた彼女は…………人格が壊れ、ヴェルリナは悪魔憑きの猟奇殺人鬼への目覚めの予兆が訪れてしまった。

「もっと殺して、この血の味を知りたい……!!あははっ……!」

猟奇殺人鬼、快楽殺人への悦びを求め、彼女は自らの手を紅色で染め上げる。彼女が猟奇殺人鬼となり、大量虐殺しようと本格的に暴れ始めたその頃、警察に協力を要請しに行っていたルナリス達。



「悪魔による殺人事件が起こるかもしれないなど、そんな不確実な話信用する訳がないだろう?そもそも、それを裏付ける証拠はあるのか?その程度じゃ話にならない」

「お願いよ、信じて…!証拠ならさっき見せたと思うけど、あれは教会にも提出して正式に悪魔事件だと承認されたの、それにあれは演技や偽造された偽の映像なんかじゃないわ、全部本当よ」

「はあ、参ったな……ただでさえまだ未解決の事件が山程立て込んでるのに、こんな妙な話に付き合わされる事になるなんてな」

と警官は困り果てた様子。まあ、悪魔憑きや超常現象、ましてや悪魔事件など警察側からすれば専門外だし、管轄外でしかない。

悪魔事件は特に頭を抱える事間違いない、あまり協力的ではない警察組織達を前にルナリス達は、もう諦めよう‥…そう思っていた時だった。


「是非とも協力させて頂きたいです、確かに悪魔という人間には目に見えない存在が要因となって引き起こされた事件の捜査というのは我々からすればかなりハードルが高い事であるのは紛れもない事、でも事件が起きてしまう恐れが少しでもあるとなれば事件の発生を未然に防ぐ為にも、協力しない訳にはいきません、希少なケースではあるけど、この国の広範囲の地域でそういった悪魔が要因となって起きた事件のケースがあったのもまた事実……」

ともう一人の女性警官の方は快く引き受けると言ってくれた。


「君は正気か……?君はあんな話を信用するのか…?」


「あれは事実です、それに聖職者組織の頭首である教会が直々に承認し認定したのならかなりこの方々が言っている事は真実に等しいと言っても過言じゃありまぜん、それに事件の発生や犠牲者を出す事を未然に抑止する為にも、協力しませんか?此処でこの件を放置してしまえばそれこそ、市民達からの信頼関係に支障が出かねない」


「はあ、分かった……だが、我々の承認だけでは本件には関われない、警察本部と上層部からの承諾が出るまで待っててくれ」


「ありがとう」

こうして、何とか警察組織との結託の実現に一筋の光が見えてきた。だが、行方不明で今も何処かに逃亡しているヴェルリナの事がずっと彼女らの脳裏に過ぎる。

悪魔事件が発生後、エリミアとアルベスはずっと胸の奥で懸念視していた、ヴェルリナに取り憑いている悪魔の憑依数は未知の領域で、人格破綻……最悪それが深刻化した場合として、悪魔に支配された事で猟奇殺人鬼となって、人を殺していくのではないか、それは二人がルビネット一家に出会った当初から薄々懸念してきた事だった。それが今、本当に現実になってるんじゃないか、そんな恐ろしい不安を二人はそっと溢す。

「後は警察からの許可が出て、この件への協力関与の承諾さえされれば、協力してくれるって事だけど……本当に大丈夫かしら……」

「ああ、相変わらず警察組織の連中となると頭が硬いから説得も一苦労だ。まあ、警察や公務員というのは市民の暮らしの環境や治安を守る役割がある、だから仕方ない部分もあるが……」

「ええ、そうね、普通の一般人からすれば悪魔や怪現象……所謂超常現象というのは理解し難い事で、説明しても何言ってるの?って思われて嫌厭されるのは分かってるけど、今回は何もかもが私達でも理解が追いつかない、異例の事件よ」

「ああ、ほんとにその通りだ」

警察への説得に成功したのは良いものの、やはり此処でもそう安易にはいかないようで上層部からの許諾が必要‥‥相手が祓魔師であれば、当然悪魔事例や事件の事は熟知、認知しているから少し話を通せば、すぐに理解してくれるが‥…一般人からすればそんな話を聞いたら、異常人だ……おかしな人と嘲笑われる事だってそう珍しい話ではない。

「これで取り敢えず、あの子の行方を追えるんですよね……今頃あの子は一体何処に‥……まさかもう……誰か人を殺しちゃってるんじゃ……」

「…………否定したいけど、恐らくその可能性が十分に高いかと…こうなる以前から前兆は見えてましたし、悪魔憑き事象の悪化に伴って他者に対して攻撃的になったり、獰猛的で性格も気性が荒くなってたりと、遅かれ早かれ……何れこうなる事は薄々予想してましたが……」

ルナリス達がこうして立ち止まっている間にも、ヴェルリナの猟奇的殺人衝動は止まる事を知らず、血塗れになり……それは実に不気味で、宛てもなくただ……無差別に人を殺害していく。




「血…………もっと見たい……浴びたい、血の味……もっと感じなきゃ」

彼女は悪魔の憑依数が異例な程に凌駕し、彼女の身体中を悪魔が覆っている。ヴェルリナは不気味に白目を向いてゆっくりと次なる標的を探す。

この快感と快楽を満たせるのなら、殺す相手は誰だって良い。

「真っ赤な血……もっと見たい、浴びたい……」

彼女の本来の人格はもう、悪魔によって剥奪され崩壊した。凶器を握りしめ、猟奇的殺人を幾度も繰り返す。

「な、何だ……あの子、血が服全体に飛び散ってる、まさか……」

彼女が接近してきているのを遠目から見つめていた人々は、彼女の異様な不気味に恐怖を感じて逃げ去った。

「………………………」

彼女の自我は喪失し、無我夢中に人々を無差別に大量虐殺する、高鳴る興奮と殺戮衝動が自分の中で制御を失い、それはまるで通り魔のように。「がはははっ…!!」魔獣のようで、気味の悪い老いぼれた悪魔の声が周囲の人間達をただならぬ恐怖に陥れる。

そうして彼女は鋭利な凶器を所持したまま、ゆっくりと近寄って、「な、なんだ……うわあああああああっーーー!!」

男性は白目を向いた状態で近寄ってくるヴェルリナに対し、震える程背筋が凍る恐怖心を感じ取り後退りした。「ははっ…………」ニヤリと不気味な微笑を溢して凶器を振り下ろしてその後何度も何度も切りつけ、殺害直後直ぐに立ち去って他の人間に標的を変えるかと思いきやヴェルリナは衝撃的で、狂気の行動に出た。

ナイフと一緒に凶器として持ち出していた斧で男性の身体をグチャグチャと傷を入れ始め。人体解体という悪魔の所業を何の躊躇いもなく、嬉々として…。「血……沢山出た……ははははっ…!、楽しい……はははっ…」

彼女の形相は時より白目に鋭い悪魔の眼で快楽的残虐非道な猟奇殺人になり、返り血を浴び続け人を殺害するという事に対して、何の躊躇いもなく殺害して血を感じる事が彼女の快楽を満たす、猟奇的異常殺人犯になってしまったヴェルリナ。もう今の彼女には、母親達が知るような面影は無い。

人体解体を終えた彼女は猟奇的な好奇心が湧き、更に解体し、細々として血肉の一部を持ち去った。

彼女はもう……正常な状態の人間ではない。

「…………………あ……あはははは……はははっ……!」

情緒がおかしくなり、変にハイテンションな気分になって殺害行為を次々と起こしていく。「悲鳴……私の悪魔を満足させるには、こうして人殺しにならないと……悪魔がそう囁いてくる……ああ、もっと人が叫び喚く姿を拝みたい、また移動しよう」

そう言って彼女はナイフと斧を回収して次なる標的へ向かっていた。「ははははっ……!」彼女の喉元から出た声は到底彼女の声とは思えないような声、彼女の理性はもう微かにさえも残っていない。顔は黒ずみ、まるで死人のようでまともな生気すらも感じられない恐ろしい顔つきに…自分で死ねないなら、他者を殺して快楽を満たしたい……そんな猟奇的感覚にの目覚め……。

何の宛てもなく、ただひたすらに彼女は次々と標的を狙う。

すると、その時悪魔憑きによる身体に襲いかかる異常症状が再度また出始め、途端にガクッと脱力し、喘息のような過呼吸が突然起き、そして全身に襲い来る苦痛に悶える。

「はあ……はあ…………はあ……」

悪魔憑依によって悪魔に身体の自由を奪われていって、身体は常に疲労の蓄積と激しい消耗を繰り返している。

「はあ………はあ………うううううっ……おえっ……おえっ…ぼえっ」

激しい吐き気を催した彼女は吐き出し、出たのは大量の血と血の塊達赤黒い液体をだった。そしてって悪魔は彼女に自殺の道へ誘導し、無意識にナイフを握らせ…腹部と手足や肺付近を深く刺し、自死を……。

彼女はまた知らぬ間に白目になり、全身血だらけの血染めになった自分の姿を見つめてニヤリと不気味な笑みを浮かべた。彼女の大量虐殺犯行は終わりが来る事はなく、一人……また一人と無差別に大量虐殺……、「真っ赤な血で染まってく目の前の景色……、興奮が抑えられない……」ヴェルリナは狂気に染まった表情をひっそり浮かべた。猟奇殺人の快楽に目覚め、血を見る度に興奮が高鳴る……そんな異常人格へ彼女は変貌してしまっていた。

「……………………」

冷酷に人を残忍に殺してまた微笑を……血肉を食う殺人鬼少女へ。

白昼堂々に引き起こされる殺人事件、その件数というのは日に日に増加してゆく。真っ赤な血で染まった手を見て、狂気なる微笑で笑う。

その一方で、ヴェルリナは悪魔に身体と意識を強奪され、悪魔の思う壺の状態。

「あはは…………」

ヴェルリナが逃亡し、殺人事件を複数件犯したその情報は瞬く間ありとあらゆる場所に届き、目撃情報や殺害された遺体に関しての情報がひっきり無しに舞い込んで事態は急速的に深刻な現状が突きつけられる事となった。

「しかし、まさか………本当に彼女が殺人を犯してしまうとは…尚更一刻も早く迅速に彼女を見つけて保護しないと」

「保護に乗り出したいのは山々だが、何とか上層部組織からお許しが出たのは良いが、そこまで協力的ではない事は間違いない」

と難航する現状に皆、頭を悩ませる。「でも……殺人に手を染めてしまった以上、それにもっと残虐非道な行動を仕出かすか分かったもんじゃないわ、普通に考えれば保護に成功したとして、その後裁判や刑務所行きになるのは避けられない事態でしょうね」

「ああ、当然だ。だが、今はそんな先の事を考えてる余裕はない……先ずは貴女の娘さんを捜索して保護する事を最優先事項として考えよう」

「そうは言っても、情報でずっと転々として殺人を繰り返している……となると居場所の特定や目星のつけようが無いんじゃない?」

ルナリスはふとそう思った。




「居場所の特定なら遺体が発見されている場所の情報からある程度の予測は出来る……だからそこの心配は不要だ」

「それなら……良いんだけど」

こうして、一歩ずつ行方不明となっているヴェルリナを保護するべく本格的に捜索へ動き出す。「ヴェルリナ……」

「後は……保護完了後の悪魔祓いが上手く事を運べれば良いが……」

「ええ、そうね」

捜索を開始し、とにかくヴェルリナが犯行を行った現場に出向いて現場確認を行う。無数箇所に渡る殺害現場…それは何処も見るも無惨な悲惨な光景で思わず、目を背けたくなるような死体が殺害されてそのまま放置されていた。しかも、その中には殺害した後に飢え凌ぎの食料確保の為に死体を解体し、手足が切断され……更に臓器が剥き出しになっている死体までもが道端にそのまま放置されていたのだ。

「何なの……これ……まさか本当にあの子が殺ったっていうの……!!?」

「これは酷いな……まだこの死体は腐敗していない、だがそれでも…惨い事には変わりない」

「これは…普通の猟奇殺人鬼なんかじゃない、一線を超えた快楽殺人よ……かなり異常な……内臓や手足……身体中を切断した挙げ句の果てに持ち去り、生身の人間の血肉を食べた……」

「え……?」

ルナリスは女性警官から告げられた驚愕の言葉に戦慄した。

人を……つまり人肉を食べる、所謂『カニバリズム』と呼ばれる食人行為。悪魔事件と同様にこの食人行為はその地域や国によっては然程珍しいものではない、だがそれは一部のその独自の風習や習慣のある部族一族のケースでの話。

一般人で、しかもヴェルリナのような幼い子供が食人行為に手を出した事例は今回が異例となる。

「あの病院から真夜中に脱走して、そこから殺人行為の為にずっとあちこち彷徨い歩いてると考えると、体力を消耗してお腹が空いてくるだろうし、そんな中食欲を満たせるような食料なんて何もないだろうし、餓え凌ぎの為に人を殺してそれで血肉を………」

「大量虐殺、そしてその後死体を解体して餓え凌ぎの為の食料確保で……といった感じでしょうね」

「これ以上の大惨事を招いてしまう前に保護を完了させたいが……彼女の現在地がまるで分からない」

それから……各所の殺害現場に向かい、現場の状況確認と彼女の捜索をその後も続けたが、彼女は見つからなかった。

恐らく今も尚何処かへ行方を眩まし、快楽殺人を繰り返しているのかもしれない。先へ急ぎたいが焦ってばかりでは上手くいかない、そう思った一同は一度戻って状況を整理してみる事にした。


「一体何処へ行ったんだ、事件発生から丸数ヶ月…殺害や死体発見の通報報告は山ほど上がるのに………それなのに彼女を見たという人物が一向に現れない」


「もしかすると人通りを避けて犯行に及んでる可能性は十分に有り得るかと…そもそも幾ら子供だからって、その子供が悪魔に憑依されてる異常状態じゃ、大人であっても恐怖のあまり怯えてしまう……、だから話しかけるのも躊躇するでしょう」


「ヴェルリナちゃん、悪魔に取り憑かれてずっと苦しい思いをしてる……それにこんな事本当はしたくなかった筈、その為にも早くヴェルリナちゃんを救わないと……」

しかし、その肝心のヴェルリナの行方が分からない事には……。エリミア達は警察に引き続き協力して貰い、彼女を追跡する為のデータツールを使い、サイバー技術で彼女の現在地を割り出してみようと試みるも現在地反応は示されなかった。

「駄目ね……追跡しようにも途中で途絶えて追跡は不可能、これじゃ探せないわ」

「一定の場所に止まってくれたら良いが‥……どうやらそうはいかないみたいだな」

「こればかりはどうしようも出来ない、これでは……だが彼女を探せる優位な方法はもうこれしかない、殺人容疑として指名手配を書いて市民に協力を要請する手もあるが、転々と移動してるとなると埒が明かない」

「…………ヴェルリナちゃんの行動や行き先を予測し把握できる方法が他にあれば良いんだけど……それも困難ってなると……」

と、そんな不安な事を溢しているとルナリスはあまりに突然に驚愕、衝撃的な出来事が連続して巻き起こった現状に思わず、ショックを受けガクっと崩れ落ちる。

そして、涙をポツンと流した。大切なたった一人の最愛の娘が突然として悪魔に取り憑かれ、その日から一家の全ての日常は変わり、怪現象が日常茶飯事に頻発し一方でヴェルリナを苦しめる悪魔憑きの症状は日に日に悪化……。

暴力行為や自死行為などといった獰猛、且つ凶暴な人格に変わり果て…‥そして今では猟奇殺人鬼、理解と心の整理が追いつかないのも無理はない。

「ヴェルリナ……お願い、帰ってきて……」

「ルナリスさん……」

「まあ、我々も出来る限りの事は尽力しよう。協力を要請されたからには断るのも惜しい。それに現に事件が起きてしまった、尚の事我々警察が介入しない訳にはいかない事案になっているのだからな」

「ありがとう……」

突然として変貌とした一家の平穏な日常、悪魔によって一家諸共苦しめられ、その中でも娘は悪魔に憑依され、呪いを受け……今では血肉に飢える猟奇殺人鬼へ。

恐れていた事が現実になったという恐怖……。

それでも、家族の絆が消え去る事は決してない。

悪魔憑き 〜猟奇殺戮〜

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