テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
00:23
「じゅうたろうさんやい」
「なんですか」
「なんかー俺に言うことない?」
「あ、そっちに敵いるから気をつけてね。右前ね」
「ほんとだ。あっぶねぇ……いやその情報はありがたいんだけどさ、そうじゃないじゃん」
「なにさっきから。こっちは集中してんの」
「すんません」
00:50
「え、ほんとに言ってくんないの」
「え、そんなに言って欲しいの」
「分かってんじゃねえかよ」
「しかたないなー吉田さんはほんと 」
「んだよ、べつにいいよ」
「まあ待ってな」
「なに急に通話切るじゃん。結局言われてねえし」
01:13
ピンポーン
「え?うそでしょ」
「お、やっと開いた。まぁまぁ寒いんだよ外」
「いや、え、なんで」
「じんちゃんが言ったんじゃん」
「俺別に家に来いって言ったわけじゃないんだけど」
「なーに、んなこた分かってんのよ。まぁ座んなって」
「いやここ俺ん家」
「細かいことは気にしなーい」
「なんでお前がそれ言うんだよ」
「ま、改めまして、お誕生日おめでとうございます」
「改めるもなにも今初だけど、まぁありがとう」
01:58
「んで、お前はほんとに何しに来たわけ」
「え?じんちゃん祝いに来たに決まってんじゃん」
「ほんとにそれだけの為に来たの?」
「そうだけど」
「なんでそんなさも当然のように振る舞えるんだよ。変だろ普通」
「いや、やっぱこういうのは直接伝えなきゃいけないじゃん」
「でたよ山中ワールド」
「ま、こんな深夜に会いに行こうと思うのは吉田さんぐらいなもんよ。ほかのメンバーなら絶対しないもんね」
「そうなの?舜太とかにはしてそうだなとか思ったのに」
「しないねー。舜太家遠いし」
「理由そこなんだ」
きっと一生あんたにはわかんないよ。面倒くさがりな俺がこうやってわざわざ会いに来る理由なんて。分かんなくていいんだよ。だって、それが俺らじゃん?友達でもなんでも、こうやって隣に入れるのがとんでもなく心地いいのよ。この席は俺だけのもんだから、俺だけに許された場所だから、ほかの誰にも渡すつもりなんかない。普段家に人を入れないあなたがなんの躊躇もなく、招き入れてくれたことだけでも、すっげぇ嬉しかったんだから。あんたのためなら、俺なんだってするよ。だからさ、これからもふたりでバカしようよ。俺の信愛なる友だち。
「泊まってい?」
「あー帰っていただいて」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!