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「私、大人になったら必ず”探偵社”に入る!」
「・・・」
「中也は、何になりたい?」
「、、、俺はな、手前を守るヒーローになりたい。」
「格好つけちゃって」
そう言いながらも、私の頬は火照っていた。
ダメだ私、この人の虜になってしまいそうだ。
「じゃあ、私が危険になったとき、必ず助けてね」
「当たり前だっつーの」
この会話が一生続いてほしいと願ってしまう自分がいる。
駄目なはずなのに…そうなのに…
「あっ、もう時間だ。」
「おい、どこ行く気だ。」
「今日も”人助け”の時間だ!!」
「手前、それいつまで続けるんだよ」
「うーんと、死ぬまでかな。」
「ははっ。頑張れよ」
止めないといけないはずなのに。
一歩踏み出すだけの勇気が出ない。
二人を包み込む夕焼けは、静かに幕を閉じていった。