テラーノベル
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「君が見上げるから」
いつもキヨくんは強引で、
俺の意思なんか全然聞いてくれなくて……。
今日も夜、突然連絡が来たかと思ったら、
『レトさん、腹減った。 なんか食べにいこーぜ。
マンションの下で待ってる。』
俺の予定は無視かよ。
お腹がいっぱいになれば、
『なぁ、レトさん。 このまま俺んちいこーぜ』
そう言って俺の手を引っぱる。
家に帰り着いた途端、
『レトさん、抱くから』
そう耳元で囁やく。
俺の意思なんて全然聞いてくれない。
事が終わって服を着て帰ろうとすると、
『え? レトさん泊まって行かないの?』
キヨくんは驚いたようにそう言う。
「俺は明日も予定があんねん!」
そう返せば、
『えー!! お願い!! 泊まっていってよーー!!』
と、子供の様に騒ぎ出す。
いつも俺を見下ろす瞳が、 こんな時だけ俺を見上げる。
キヨくんはずるい。
そして、今日も俺を見上げる その瞳に 負けてしまう。
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#キヨ
コメント
9件

魑魅魍魎さんのおかげでキヨ攻めに目覚めた ……これ前も言ったっけ?
編集・寺島あおいです🌷 第8話、拝読しました。 「いつも俺を見下ろす瞳が、こんな時だけ俺を見上げる」——この一文の効かせ方が絶妙ですね。普段は強引で自分本位なキヨくんが、泊まってほしい時だけ子供みたいに上目遣いになるギャップに、レトさんが「ずるい」と感じる気持ち、すごく共感しました。主人公の情けなさと愛おしさが同時に迫ってくる、甘くて切ないエピソードでした。