A「お前は、いっつもそうだよな」
Aさんは、忌々しげにそう吐き捨てると、俺の胸ぐらを掴んだ。
A「謝ることしかできねぇクソ野郎が!!」
怒鳴り声と共に、体ごと突き飛ばされる。
受け身も取れず、俺の体はソファに強く叩きつけられた。
ガン、と後頭部を打った衝撃で、一瞬、息が止まる。
🧡(…クソでも、なんでもええ)
霞む視界の中で、見下ろしてくるAさんをぼんやりと見上げる。
🧡(俺は、どうなってもええから…)
不思議と、痛みや恐怖よりも、その思いだけが強く込み上げてきた。
俺は、ふらつく体をなんとか起こすと、ただ、その一点だけを懇願した。
🧡ごめんなさい…でもお願い、 大きい声は出さないでください…誰かに聞かれたら…バレちゃいますから…
しかし、その言葉はAさんの神経を逆撫でしただけだった。
A「あぁ?うるせぇなぁ…」
Aさんはイライラと頭を掻くと、俺に命令した。
A「服、脱げよ。全部」
🧡へ…?
その言葉の意味が、一瞬理解できなかった。
🧡や、…まっ、待ってくださ…
A「おい、脱げって言ってんだろ。ほら」
抵抗しようとした俺の言葉を遮り、Aさんはポケットから、昨日と同じあのカッターを取り出した。
カチ、と鳴る冷たい音。
銀色の刃が、俺の首筋を昨日よりも強く這う。
そのせいで、首から血が少し出る。
その瞬間に、さっき芽生えたばかりのほんの小さなSOSの光は、完全に掻き消された。
🧡ぁ……ごめんなさい…
諦めて震える手で。自分の服に手をかけた。
もう、どうにでもなれ、と。
コメント
7件
まじで最高です!! 一気読みさせていただきました!こーじくん…辛いよね、8人も辛いよねをAまじで許さん。♡♡♡。笑 続きっまってます!!
♡1000、コメント失礼します!
