俺は、震える手でゆっくりと服を脱いでいった。パーカー、Tシャツ、ズボン…。
一枚、また一枚と布が剥がされていくたびに、自分の尊厳も一緒に剥がれ落ちていくような気がした。
ついに、糸一本纏わない姿になる。
冷たい楽屋の空気が、素肌に突き刺さった。
俺は、羞恥と恐怖で、ただ腕で自分の体を隠すようにして、その場に蹲ることしかできなかった。
カシャッ。
無機質なシャッター音が、静かな部屋に響いた。見ると、Aさんがスマホのカメラを俺に向けていた。
🧡…っ!
何のために、なんて聞くまでもなかった。Aさんは、満足そうに画面を確認すると、ニヤリと笑って言った。
A「これをネットに投げれば、お前はもう終わりだな。同時にSnow Manも終わりだ」
その言葉は、どんな暴力よりも俺の心を抉った。
🧡やめて…っ、お願いします…!
俺はどうなってもいいから…Snow Manにだけは、泥を塗らないでください…!
必死に、床に頭を擦り付けて懇願する。
しかし、Aさんはそんな俺の姿を、心底楽しそうに見下ろしていた。
A「なんだよ…きれーな顔してんじゃねぇか…。見てるとマジで腹立つなぁ…」
そう吐き捨てると、Aさんは革靴のつま先で、俺の肩をツン、と突いた。
A「おい、足、広げろ」
🧡…………え…
A「聞こえなかったのか?足を開けって言ってんだよ!」
その命令に、俺の思考は完全に停止した。
ダメだ。それだけは。
人間として、最後の、最後の砦。
でも。
🧡(…Snow Manが終わる…)
Aさんの言葉が、頭の中で何度も反響する。俺のせいで?この写真をばらまかれて、俺が原因で、みんなの未来が、夢が、全部壊れてしまう?
それだけは、絶対にダメだ。
🧡ごめんなさい…っ、…今、やるから…
俺は、涙でぐしゃぐしゃの顔を上げた。
とにかく、今は服従するしかない。
8人に迷惑をかけたくない。そのたった一つの気持ちだけが、抵抗しようとする体を、心で無理やり動かした。
俺はゆっくりと、震える足を開いた。
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