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in リビング
🩵「……はぁッ、、」
またも同じ過ちを繰り返してしまった。
学習出来ない自分にまたも嫌気が溜まる。
🩵「もうッ……やめたぃッ………」(泣)
近くにあったクッションに顔を埋める。
こんな性がなければ、みこちゃんを苦しませずに済んだのに。
世界の不条理に愚痴を零す。
神様は味方なんてしてくれない。
そう自分に言い聞かせながら、強制的に瞼を閉じた。
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🩵母side
1階にいた私にまで届いた大量の力強いGlare。
そしてどこか見覚えがあるSubの人。
当たり前だけど、息子の大量のGlareに苦しんでいるみたい。
🩵母「Good boy……Goodboy……」(撫)
ただひたすらにCommandを出し続けた。
💛「………っ、、ぁ……」(泣)
「ん゙……っ、、ぅ…………」(寝)
数十分、ひたすらCommandをかけ続けた結果、それ以降唸り声は無くなった。
🩵母「ふぅ………」
最初はどうなる事かと思ったけれど、何とかなって良かった。
ふと腕に光が見えて、視線を向ける。
🩵母「ブレスレット……?」
「これ、どこかで見た気がする……」
このブレスレット、確かこさめが付けていたような…?
🩵母「やっぱりそういう事だったのね。」
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再び居間に戻って、あの事を聞いてみる。
🩵母「こさめ?ちょっといい?」
どうやらこちらも眠っているようで、返事がない。
クッションに顔を埋めて、うつ伏せの状態でぐったりと寝ている。
もしかしてと思って、脇に体温計を挟む。
液晶に映し出された数値は36.8°C。
熱はなさそうでよかった。
🩵母「とりあえず時間も遅いし、ご飯作るか…」
気を取り直して家事をこなす。
🩵母「あ、みことくん……」
結局あの後、看病するついでで荷物を少し見たら、やはりみことくんだということが分かった。
こんなに遅い時間なのに連絡無しで帰っていないなんて、ご両親も心配してるに決まってる。
たしかみことくんのお母さんの連絡先があったはず。
中学校までは一緒だったから、親同士も仲良くしていた。
“急に連絡してごめんね〜💦”
“みことくん、今私の家にいるよ!心配かけてごめんね🙏💦”
“お詫びにご飯も食べさせていくから、また送っていくね〜!!”
正直、結構な面倒事に巻き込まれたと思っている。
だけど、子供の責任をとるのが親の役目。
自分の息子が起こした事件に、向こうの親を巻き込むつもりはない。
ここは素直にこちらに従って欲しいところだ。
そして連絡はすぐに返ってきた。
“お久しぶり〜!!”
“そっちの家にいるのね!ありがとう💕︎”
“ごめんね、色々迷惑かけちゃって……”
“迎えは私が行くから大丈夫だよ!!”
とりあえずは大丈夫そうだ。
これで心置き無くご飯が作れる。
みことくんに関しては熱があるみたいだから、軽食にしておこう。
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🩵side
「……め、ぉ………」
「こ……ぉき………!」
🩵母「こさめ!!起きなさいっ!!」(叩)
🩵「んぅ〜〜……」(起)
🩵母「はぁ…やっと起きた。」
「ご飯できたから、先食べてなさい。」
🩵「はっ、そういえばみこちゃんは……っ!?」
🩵母「上にいるわよ。」
「今からご飯持ってくから…」
🩵「待って、こさめが行く…!」
🩵母「ダメよ。何しでかすか分かんないんだから。」
「何か起こってからじゃ遅いのよ。」
🩵「お願い、こさめに行かせてほしい。」
🩵母「…………………」
「じゃあ約束してちょうだい。」
「絶対にGlareを出さない事。」
🩵「わかった。」
🩵母「細心の注意をしなさい。あんたはすぐGlare出すんだから。」
🩵「…分かったよ。」
そして母からみこちゃん用の軽食を貰った。
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inこさめの部屋
🩵「……みこちゃんっ、、?」
💛「…………………」(寝)
さっきよりも楽そうな表情で寝ている。
申し訳ないけど、起こすしかない。
🩵「みこちゃんっ、起きて…?」
少し強く揺する。
意識を取り戻したのか、小さく唸る声がした。
💛「……っ!!」
だけど、Domの存在を認識したのか、また背中を向けて丸くなってしまった。
せめてご飯だけでも食べさせないと。
🩵「みこちゃん、ご飯だよ?」
「ほら、食べよ?」
振り向く訳もなく、時間だけが過ぎていく。
🩵(これって、Command出していいんかな…)
今のみこちゃんは、いつもより何億倍も繊細だ。
今ここで変にCommandで刺激しても、Subdropになりかねない。
ここは自分に言い聞かせて、気持ちをグッと抑えた。
🩵「みこちゃんちょっとごめんね、起こすよ。」
少し腕に触れると、抵抗し始めた。
💛「ぅ、、ゃぁっ……!」
🩵「みこちゃ…暴れないでっ……」
力んだ反動で、ついGlareを出しそうになる。
🩵「ごめんね、寝たままでもいいからご飯食べよう …?」
「もしかしてご飯要らない…?」
💛「……いゃぁっ……!」
🩵「あ、要らないの……?ごめん…」
「じゃあここ置いておくから、お腹減ったら食べてね…?」
通じてるかも分からないが、声をかける。
抵抗した際に乱れた布団を整えて、部屋を後にした。
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inリビング
🩵母「あ、おかえり」
「みことくん食べた?」
🩵「いや、食べなかったから置いてきた。」
🩵母「やっぱりそっか……」
「今日は泊まっていった方がいいかもね。」
🩵「こさめの部屋で…?」
🩵母「んまぁ残念ながら部屋が無いからね。」
🩵「いや、こさめはいいんだけど……」
「んまぁいっか。」
🩵母「その代わり、お世話頼んだよ。」
「困った事があったらすぐに連絡してね。」
🩵「わかった」
🩵母「そうとなれば、はやくご飯食べちゃいなさい。」
「みことくんのお母さんにも言っておくから。」
🩵「はーい」
🩵「ご馳走様でした。」
🩵母「はい、食器持ってきてね。」
「お風呂だけど、2人一緒に入る?」
🩵「うーん、みこちゃんが入れないかもしれない。」
「絶対に動く気がしないもん…」
🩵母「もうサブドロップは終わったんでしょ?」
「だったら行けそうじゃない?」
🩵「いや、まだこさめが触ると抵抗しだすんよね…」
「Command使うのも良くないかなって思って…」
🩵母「じゃあ1回褒めてみなさい。」
「そしたらいけるかもしれないし……」
🩵「わかった、やってみる…!」
🩵母「1回やってダメだと思ったら直ぐにやめなさいね。」
「お風呂は多分1日ぐらい入らなくても大丈夫よ。」
🩵「は〜い」
多少心配しつつ、部屋へと向かった。
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inこさめの部屋
🩵「みこちゃぁ〜ん……」
気付かれないよう、こっそりと入室する。
彼は相変わらず怪訝な顔で眠っている。
ご飯も食べていないようだ。
🩵(急に撫でたらダメかな…)
思考を巡らせつつも、彼の頭部へと手を伸ばした。
💛「ん゙、ぅ………っ…」
口から漏れる弱々しい声につい夢中になってしまう。
顔も心做しか綻んでいるようにも見える。
🩵「みこちゃん……Goodboy、」(撫)
💛「………んっ……ふっ……」(笑)
瞳が閉じていても分かる、彼の優しい表情に思わずこっちも笑みが溢れてしまう。
少しはマシになってくれただろうか。
🩵「みこちゃん、そのままお風呂行こう…?」
💛「ん〜んっ……」
だが彼は、しかめっ面に首を横に振るだけだった。
🩵「お風呂嫌…?」
💛「……………」(潜)
それから布団に潜ったっきり、返事が返ってこなくなった。
まだDomといるのは怖いのだろうか。
🩵「じゃあ…こさめ1人で行ってくるね……?」
あえて悲しげに言ってみる。
まあ、全く効果は無かったけれど。
少し凹みながら、そのまま静かに退出した。
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inこさめの部屋
お風呂も上がり、やることも全て終わってから、部屋で就寝の準備をしていた。
正直、今日は色々ありすぎてすごく疲れた。
だからか、布団で目を瞑った瞬間に寝落ちてしまった。
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ♡2000
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