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〖夜明けと蛍〗
クラピカ&レオリオ
⟡.·___________________𓂃𓆸
現実から目を背け、
もう向き合うことなど出来なくなって
自分の痛みや失敗に気付かないまま終わるのだろう
私は一体何がしたかったんだろう。
今は何がしたいかもなど、自分が何なのかすら分からない。
焦燥感を感じたままで、それを誤魔化していた
自分が痛んでも傷ついても、
気づかないふりをするのだ
自分の中にある
感情や思いを表現しようとしても
具体的な形にできない
もどかしさ
虚しさを感じていた
だからもう__おわりにしたい。
私は船のフェンスに寄りかかった。
後ろから暖かい何かに包み込まれる
「クラピカはそれで良いのかよ、」
「納得いくのかよ!。」
自分の冷たさとレオリオの暖かさが重なって
自分を守られている気がした。
不意に涙が出る
「レオリオ…」
「どうしてお前は、俺を頼ってくれないんだ」
自分に価値なんか無かった
人に頼る価値さえも
人に頼る罪悪感と、嫌悪感が私を刺した
「現実から逃れたかった。」
「人に頼るのが申し訳なかった」
でも、やっぱり孤独感、虚無感が散らなかった
過去の自分はこの時どうしていたかなと求める
「レオリオが…遠ざかって行くのが怖くて」
「胸が苦しくなるんだよっ!」
「嫌われるかもしれない、」
「頼られるのが嫌かもしれない…!」
離れていくのが怖かっただけなのだ。
掴めそうで掴めない希望が
「…」
「それでもレオリオを諦めたくなくて!」
「でも…それを汚されるのが怖くてっ…」
「短く終わってしまうのなら、離れていたかったっ…」
クラピカはボロボロと涙を零した
「現実を直視なんて出来なくて….」
「幻想ばかり見て…馬鹿みたい…」
私の想いなんて伝わらないのが現実で、
不完全な私を見てレオリオは笑うのだろうか
「離れたりなんかしねえよ!!」
「俺は…俺はっ」
「お前が好きだからっ!!」
冷たくない君の温度が煌めく
「俺はお前にしょうがなく付き合ってるんじゃない、俺はお前が好きだから世話を焼くんだよ!」
「私も…レオリオの事が好きだ!大好きだ!!」
「ふっ….だからもう無理すんなよ」
「無理などしていない。」
クラピカな微かに微笑んだ_____
. ℯ𝓃𝒹
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