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私にとって……あなたは……
「……あの時、俺は確かに死んだはずだった……」
「なのにどうして……」
「俺はまだ生きていて、お前もいるんだ?」
「……えーっとね……」
「とりあえずさぁ!もうちょっとこう……感動的にいかないかな!?」
「なんでそんな冷静なんだよぉ!!」
「うわああああん!」
「泣くなってば!ていうかさっきからうるさいぞ!!近所迷惑だろ!?」
「だってぇ~!!」
「それに泣きたいのはこっちの方だよ……」
「なんでお前まで泣いてんの!?」
「ぐすっ……だってぇ……ひくっ……」
「あーわかったよ!悪かったよ!ごめんなさい!だから泣かないでくださいお願いしますぅ!!!」
(ちくしょう……)
(やっぱり)
(やっぱりね!)
「……」
「…………」
「…………」
「えっと……ごめんなさい」
「いえいえ、こちらこそ」
「ふぅーん……そっかぁ~」
「あ、あのさ」
「はい?」
「君は、その……どんな絵を描いていたんだろう」
「絵ですか?」
「うん」
「それは……今はもう描けないので」
「そうなんだ」
「どうしてなんだろう」
「うーん」
「じゃあさ、今から描いてみようよ」
「へっ!?」
「ちょっと待ってて!」
「あっ、えぇ?ちょっ……ちょっと!!」
「はいこれ」
「スケッチブック……」
「それじゃ始めるぞぉ」
「えぇっ!!まってください」
「どうしたんだよ」
「だって私……描けないんです……」
「絵なんてもう描きたくない」
「夢を諦めたらいけない」
「私は、まだ何も成し遂げてなんかいない!」
「才能があるんだから頑張れ」
「君は天才だ! もっと自信を持て!」
「僕は君の味方だよ」
「なんでこんなこともできないんだよ」
「お前には無理なんだよ」
「君ならできるさ」
「君は特別な存在なんだ」
「君はすごいよ」
「君は本当に凄いなぁ」
「みんな頑張ってるんだぞ!」「私だって……」「あいつムカツク」「なんで私ばっかり……」「あの人には関係ないわよね?」「もう嫌だぁ~!疲れたー!!」「明日から頑張ろうっと」
病名:スライム人間 最近発見された奇妙な病気がある。
それはある日突然発症し、体の一部がゲル状になってしまうというもの。
その症状は徐々に進行していき、やがて全身がドロドロになり、最終的には死んでしまうらしい。
しかも不思議なことに、死ぬ直前に体のどこかに小さな穴のようなものが現れて、そこから煙のようなモノが出てくるのだという。
しかし不思議なことに、周りの人々はそれが見えておらず、まるで最初からそんなものは存在していなかったかのように振る舞うのだそうだ。
そして死んだあともその煙だけは残り続け、しばらく漂った後に空気中に溶けるようにして消えると言われている。
これはいったいどういう事なのか? まだ詳しい事は分かっていないのだが、もし本当にこの現象が起きているのだとしたら、そこには何らかの原因が存在するはずだ。