テラーノベル
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目を覚ましたらなんだか薄暗い人混みにいていろんなところから笑い声とか話し声がする。
ここどこやねん
昨日の記憶を頭の引き出しから引っ張り出してみると
酔った勢いで謎のオークションサイトにアクセスして怪しげなボタンをポチった後ちまったんだっけか
闇市場に来ちまったぁぁあ
どうしよう会社クビになるかな
逮捕ってされるんかな?
ガクブルしながら色々と考えていると
明るい声が上がった。
「みなさんようこそ!人間オークションへお越しくださいまして誠にありがとうございます!」
うわ、やっぱりそっち系のやつか…
人間オークションってことはやっぱりクソ値段高いのかなぁ…
そうこうしているうちに最初にステージに上がったのは
「泣けない子供」
鎖でつながれた灰色のワンピースを着た少年が猫背で私たちを見下ろしていた。
すぐさま何百万単位の値段がつき始め、どんどん値段は上がっていく。最終的に二億五千万円で落札されて木槌の音が響き渡り、少年は落札者に連れられて会場を後にした。私も金は無くはないが違法なものは持って帰ったら捕まるので何か買えるものはあるのか…?と次の商品を待っていると今度は中学生位の幼い少女がステージに上がった。
「」
看板は空欄だった。
生産者名簿を見ると、そこには
私のお母さんの名前があった。
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