〈第1章〉
キミの透き通ったキレイな声が
僕は好きだ 。
『 おはよ 、守川さん 』
「あぁ 、おはよう …深井さん。」
—深井 海《ふかい うみ 》.
深い海の底で生まれたクラゲ …
というイメージがある彼女に似合う名前。
そしてボクは守川 逸 《もりかわ すぐる》
彼女の特別な名前と違ってボクのは
とてもシンプルな名前
『あ、ねぇ守川さん』
小説の本を机の中から出そうとした途端
呼びかける声が聞こえて動きを止める 。
「はい 、?」
『今日の放課後って …時間ある?』
「放課後…ですか 。
ありますけど、それがどうしたんですか 、?」
『もしよかったら 、その…新しくできたケーキ屋さん…2人で行かないかなぁ、って』
「ケーキか…」
〝新しくできたケーキ屋〟
学校から徒歩数分の駅前に新しく建った
ケーキ屋らしい
メニューから伝わる美味しそうな多くの種類のケーキがケースの中に入っていて
一口食べたらほんのり心が温まるケーキらしい
でも、なぜボクを誘ったのだろうか
友達がいないわけでもないのに
「…てか、ボクでいいの?深井さん友達多いタイプのはずじゃ… ?」
『どうしても 、貴方がいいの 。』
金色に染まった長い彼女の髪は
教室まで届いた風でキレイに揺らいで
思わず見惚れてしまった
クラゲのように美しくてキレイで
深い海でゆらゆら泳ぐクラゲのように
とてつもなく儚い 。
『…だめだったかな』
「あ っ … !いや 、そんなこと !」
泣きそうな彼女の目に慌てて
僕は否定した 。
「じゃあ …放課後いきましょうか」
『… ほんとに、?』
「はい 、僕もあのケーキ屋気になってたので」
下手くそなで不慣れな笑顔を彼女に向けて
放課後のお誘いに同意した
ボクは儚く美しいキミに 、惹かれました 。
コメント
4件
ちょっと魔性の女感がある!!すき!なんで誘ったのかも分からないしもっと本当は自分じゃなくても良いはずだから何考えてるか分かんないのに考えるより先に「行きたいです」って言いたくなるような、そういう抗い難い蜘蛛の糸みたい 好き
恋愛系最高やのぉ…(⌒▽⌒) 一次創作でかけんのほんま尊敬やで
キャア‼️‼️遅くなってごめんねハニーお詫びのちゅっちゅっ😘 感想としてはなんだこれ好きすぎる‼️‼️なんて言うの⁉️⁉️全体的に綺麗さとかそういうのが溢れまくってるねなにこれ好き🥰🥰儚い〜〜‼️‼️てか私もヒロインちゃんとお出かけしたいョ‼️美少女を目の当たりにしたい😔