〈第2章〉
放課後.
教室で待ち合わせてケーキ屋に向かった
注文を無事終え 、
適当に2人用の席につく.
僕の向かいの席には深井さんが座っていて
なぜか鼓動が激しくなるのを感じた
「ここ 、おしゃれだね」
『うん 、ケーキも美味しそうだし…着いてきてくれてありがとう 、』
口元を緩めて微笑む彼女は本当にキレイで
あまりにも見惚れて時間を忘れるほどだった。
「あ っ 、そうだ … !ほ、本…ありがとう」
借りてた小説の本を通学カバンから出して
彼女に差し出す .
顔が熱い . なんでだろうか
女の子と〝2人きり〟ってだけなのに
女の子と出かけるなんて 、深井さんが初めてだった
深井さんのような美しい女性と話すなんて
いつも隅の席で静かに本を読む僕には無縁だと思ってた 。
こんなこと、あるんだ 。
『…ううん、どうだった?この本 。』
差し出した本を受け取ると彼女は
彼に優しく微笑みかける
「とてもよかったよ 。僕の好みに合ってるし読みやすかったし…なにより面白いし、」
おどおどした様子で置かれたケーキに視線を置いたまま彼は答える
『そっか 。好みに合ったようならよかった』
「深井さん.読書が趣味なの意外だったよ 。」
『小さい頃から本読むの好きでね。家にたくさん本があるの』
「いいなぁ、僕の家にも本はあるけど多分冊数は深井さんの方が多いよ。」
『そうなんだ 、…あ. 。ケーキ食べようか』
「あ、うん 。」
本当に今日はいつもより落ち着かない
女の子と2人でケーキ屋 …
それも学校終わりの放課後に
心が、落ち着かない
心臓の速度がどんどん高くなってる気がする
ほんと、なんで … 。
いつもの僕なら、自信あって強気で
落ち着いてるのに
いつもの僕が今日だけ僕じゃないみたいだ
「あのさ、 深井さん 。」
『うん 、?』
「 」
『え ぁ 、ッ…え、?!』
コメント
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本好きなの良いな。文学少女好き 何貸してたんだろうね?なんというか、写ってはないけど2人にしか伝わらないやり取りとかあったのかな〜とか考えたりしちゃう
深井ぽまえ何言ったんだい!?はよ続きだせえええええええええ
守川ッッッッお前何言ったんだッッッ!?!?!?!?!?(⌒▽⌒)ファッ!?