昭和106年の大日本帝国首都『東京』
黒髪の長髪の女性 東城 未来はノックされた扉に向けて口を開いた
「入って」
「失礼します。」
扉を開けた黒髪の短髪の青年はそう言いながら入ってきた
「来たわね。」
「肩の力を抜いて。」
「は、はい!!」
青年は背筋を伸ばした
「新米なのは分かるわ。」
「私もその頃があったから」
未来は手にしていた資料に目を向けた。
(首席卒業の優等生……)
(その他にも良い成績を残している……)
(上官が彼を監視役に指名した理由が分かるわ……)
未来は資料を机の上に置いた
「もう、上官から言われていると思うけれど……」
「貴女には『特殊部隊』の監視役をやって欲しい。」
「特殊……部隊……ですか……?」
「そうよ。」
「えーと……それは……なんでしょうか……?」
「首席卒業の優等生様でも分からないでしょうね。」
「特殊部隊は……化け物の集まりよ」
「化け物……」
「貴女が想像しているものよ。」
「奴らは人間じゃない。」
「人殺しなど普通にするわ。」
青年 佐藤類は生唾を飲んだ
「だから、私たち帝国軍が監視するのよ。」
「もし、仮に人を殺すような真似をしたら…私たちが早く処分できるためにね。」
「分かりました!」
元気良く言葉を発する類
「じゃ、頑張って頂戴」
「はっ!」
類はかかとを揃え敬礼をした