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「ペラ…。」・ぷー吉は、ページを
めくった
マイコの声「ありました!どうやら、
少しずつ解除しないと、エネルギーが
暴走するようです。」
ぷー太郎「焦ったらドカンか…。
それで、手順の方は?」・マイコに
訊いた
マイコの声「まず、シッポを
つかんでください。」
ぷー太郎「ぷー吉。」・その方を見た
「ポムッ。」・ぷー吉は、自身の
クチからプラマを出した
「トコトコ…。」
ぷー太郎「つかんだよ。」・プラマの
シッポを両前足で、つかんだ
ぷー吉「・・・・・。」・再び本を
見始めた
マイコの声「そのまま右へ
かたむけてください。」
「カチッ。」・ぷー太郎は、マイコの
指示に従った
マイコの声「音がしたら左も同様に。」
「カチッ。」
マイコの声「それをシッポが
しおれるまで、繰り返してください。」
ぷー太郎「なんか、思ってたのと
違うな…。」・カチカチとシッポを
かたむけながら呟いた
「フニャン。」・シッポは、しおれた
ぷー太郎「・・・・・。」
ぷー吉「ほえ?」・本から眼をそらした
マイコの声「こら!眼をそらさない!」
ぷー吉「ふあ。」・本に眼を戻した
ぷー太郎「あの…、次の指示を…。」・
シッポをつかんだままマイコに言った
マイコの声「しおれました?
えーと…。」
ぷー吉「シッポを軽く引っ張って、
はなす。」・マイコの代わりに答えた
ぷー太郎「わかった。」・うなずいた
マイコ「・・・・・。」
「シュルン。」・ぷー太郎が前足を
はなすと、シッポは体の中に
入っていった
ぷー吉「しばし待つ。」
ぷー太郎「電化製品のコードか(怒)。
」・ぷー吉の方を見た
「シ…ン。ジジ…ジー…。」
語り手「プラマは小さな音を出した。」
ぷー太郎「空気が変わった?」・
ひんやりと感じ、周りを見た
ぷー吉「正面に回って両耳を同時に
ひねる。」
ぷー太郎「今度は耳か…。」・ぷー吉の
方に顔を向けた
「トコトコ…。」
ぷー太郎「向きは?」・プラマの正面に
立って訊いた
ぷー吉「どっちも右。そのあと、
押し込む。」
「カチ…。カコ…。」・ぷー太郎は、
両耳をゆっくり回して押し込んだ
ぷー吉「しばし待つ。」
「チリ…、チリチリ…。」
語り手「プラマが、かすかに煌めく。」
ぷー太郎「・・・・・。」・プラマを
見ながら、あとずさりした
「ブォーー!!」・プラマから
風が吹き出した
ぷー太郎「っ…!!」・思わず、
前足(うで)で、顔をおおった
レイア「きゃっ!」・自身の髪を
おさえた
クロム「わっ!?」・テレビが
飛ばないよう、それをおさえた
バイス「おっ、かぜ。」・やや上を
向いた
「ウゥー、ウゥー…。」
語り手「プラマは、うなりを発し、
それと共に空気が波打つ。」
レイア「あ〜、ビックリした。」・
髪をちょっと直した
クロム「ふう…。」・テレビを
おさえながら安堵した
ぷー吉2「・・・・・。」・さっきの
風でも動じなかった
イタチの獣人「所長。部屋の中が
凄いことになっているんですけど…。
」・扉を開けて、所長室を見た
クロム「ん?あぁ、えと…。」・頭を
さすりながら、プラマの方を向いた
「ウゥー、ウゥー…。」
語り手「プラマは、うなっている。」
イタチの獣人「そういうことでしたか。
」・扉を閉めた
クロム「・・・・・。」・固まった
男の研究員「また、変な実験を
してんの?」・イタチの獣人の
ところに来て、所長のことを訊いた
イタチの獣人「うん。ぬいぐるみが
うぉんうぉん、うなってた。」・前を
向いたまま、男の研究員に答えた
男の研究員「ぬいぐるみ、が、
ウォンウォン?」・首をかしげた
イタチの獣人「あれは、兵器だと思う。
例の犬も作業してたから、まず、
間違いないよ。」・男の研究員を見た
男の研究員「それで、計器類が
おかしくなったのか…(考)。」
イタチの獣人「この前も、所長室を
スモークガラスにしてたし…。」
男の研究員「そうそう。配線を
かじって、巨大化したアレな。」
語り手「イタチの獣人と男の研究員は、
揃って歩き出した。」
レイア「へぇー、それがプラマ?」・
覗き込んだ
ぷー太郎「危ないから離れてた方が
いいよ。」・プラマを見ながらレイアに
言った
バイス「どんなだ?」・プラマに
触ろうとした
「パシッ。」
ぷー太郎「お前は触るな。」・バイスの
右前足をはたいた
バイス「ちょっと、くらい、いいだろ
(怒)!?」・ぷー太郎を見た
ぷー太郎「ぷー吉2。」・バイスを
見ながら、その方を見た
「ポムッ。」・ぷー吉2は、バイスを
自身のクチに入れた
クロム「いや〜、ワルかったね。
もう少し早く本に気づいていれば…
(照)。」・ぷー太郎に近づきながら
言った
ぷー吉「プラマのクチに前足を入れて、
上にあるボタンを押す。」
ぷー太郎「えーと…。」・プラマの
クチに右前足を入れて、ボタンを
探っている
クロム「・・・・・。」
語り手「ぷー太郎は、クロムを
無視した。」
ぷー太郎「これか。」・ボタンを
ポチッと押した
ぷー吉「すべて解除したから離れる。」
ぷー太郎「よし。ぷー吉の中に避難だ。
」・ぷー吉に入った
「シュポン。」・ぷー吉は、本を
自身のクチに入れて、レイアを
吸い込んだ
バイス「・・・・・。」・ぷー吉2の
クチから顔を出し、ふてくされている
クロム「あの…、私も、いいかな?」・
ふてくされている、バイスの前に来て
言った
「ポムッ。」・バイスは顔を引っ込めた
「ピョコッ。」・プラマの耳とシッポが
元に戻る
「ゴゥ、ウオ〜ゥ!ゴゥ、ウオ〜ゥ!
」・うなっていた音が大きくなり、
大地は震え出す
ぷー太郎「研究所は大丈夫かな…。」・
暗闇の中でボソッと言った
ぷー吉の声「衝撃が凄いから、外で
やること、と書いてあった。」
ぷー太郎「それを先に言え!?」・上を
向いて怒鳴った
「ウーーィィイ…!!」
ぷー太郎「!」
「ド〜〜ン!!!!」・研究所の上の
1軒屋が、ちょっと浮く
「フヤー、フヤー…。」・プラマは、
わずかに光を帯びつつ、変な音を
出している
「ポムッ。」・ぷー太郎は、ぷー吉の
クチから顔を出し、きょろきょろした
ぷー太郎「ふう。研究所は無事みたいだ
…。」・ぷー吉から出た
ぷー吉「くしゅん!」・レイアを出した
レイア「わっ!?」・尻もちをついた
クロム「こっちのは、戻しておこう。
」・ぷー吉に近づいて、ぷー吉2を
押し込んだ
レイア「ぷーちゃん。ちょっと乱暴。
」・立ち上がって、ぷー吉に言った
ぷー太郎「これが、真のプラマか…。
」・プラマの前に来た
プラマ「DNAを登録しました。」
ぷー太郎「!」
プラマ「ぺー太郎様ですね?」
ぷー太郎「ぷー太郎!?」・プラマに
向かって、自身の名を叫んだ
プラマ「失礼。ぷー太郎様。これより、
あなた様専用の兵器となります。
どんな形状にも変化できますから、
お申しつけください。」
ぷー太郎「わかった。」
プラマ「なお、敵を感知しますと、
勝手に攻撃することがあります。
ご留意を。」
ぷー太郎「えっ!?」
プラマ「敵、発見!敵、発見!」
「ビクッ!」・ぷー太郎は、反応した
「ピュン!」・プラマのクチから
光線が出て、ぷー太郎の横を通過した
「ビシッ!」
語り手「ぷー太郎は、ドキドキしながら
、ゆっくりと振り向いた。」
バイス「・・・・・。」・黒コゲで
倒れている
ぷー吉「ふあ。プラマに触ろうとした。
」・ぷー太郎に言った
ぷー太郎「ふう…。」・胸を
なでおろした
語り手「その後、ぷー太郎は、ダリムの
居る島へ向かった。そして、マイコは、
というと…。」
マイコ「もう、あの子(ぷー吉)には、
ついていけません…。」
語り手「体を丸めて意気消沈。」