テラーノベル
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「栞……! 来てくれたんだな! ほら、この男に言ってやれよ。俺たちが元通りになるって!」
健太が私の方へ駆け寄ろうとする。その目は血走っていて、まともな判断ができる状態ではない。
「元通りなんて、一瞬も思ってない! お願いだから、もうこれ以上日比谷くんを巻き込まないで!」
私が叫ぶと、健太の顔が般若のように歪んだ。
「……日比谷くん、だと? お前、そんな汚いアパートに住んで、こんな男に色目使ってんのかよ。わかったよ。お前がそんなにこの男を守りたいなら、地獄に道連れにしてやる」
健太は懐からスマホを取り出し、画面を見せつけた。
そこには、私がボロアパートに入っていく写真や、光と一緒に笑っている写真が何枚も並んでいた。
「これを会社にバラす。お前の完璧なキャリアは終わりだ。そしてこの男も、『略奪の加害者』として業界から干してやる!」
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