テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
【大阪難波】
.。. .。.:・
大阪ミナミを代表する老舗デパート「高島屋」と巨大ステーション「難波駅」をつなぐメイン通り・・・そこに本店がある高級ランジェリーショップ「ヴィクトリア・シークレット」は、真っピンクのショーウィンドウの中には、カラフルな下着姿で装っているマネキン達が沢山の歩行者を楽しませていた
少し店内に入った所に色とりどりの水着が並んだラックの横、白の待合椅子に文也が腰かけ、スマホをいじりながらリラックスしている、彼は鼻歌を歌いながらその長い脚を投げ出していた
今日は訪問会議があったとかで、文也は飛び切り素敵なオールブラックのスーツに持を包んでいる、そんな文也をピンクの制服に身を包んだ店員二人が、チラチラ頬を染めて見ていた
「文也君!」
藤子がバービー人形の館のような真っピンクの試着室のカーテンの隙間から顔だけを出して文也を呼んだ、カーテンには「カップル様用試着室」と名札がかけられている、途端に文也に架空の猫耳がピクンッと立って、くるっと藤子の方を向いた
「入っていいわよ」
「うん(はぁと)」
いそいそと文也が藤子のいる試着室に入って行く、それを頬杖をついて店員が羨ましそうに眺めていた
「ちゃんとカスタマイズした通りのカップだと思うんだけど・・・」
藤子は困ったような顔で、栗色の髪を片方に束ね、カップを押さえて文也に「ホックを止めろ」と背中を向けた
「大きいのも大変なのよ」
文也は嬉々として指の節でなめらかな肌をかすめながら、ゆっくりと時間をかけて背中のホックを留める
丁寧に藤子の背中の曲線や腰のくぼみヒップの膨らみを目で記憶していく、当然ムラムラして股間が疼く、どうしても手を離したくなくて一番上のホックに時間をかけた
試着用のゴージャスな姿鏡越しに二人の目が合う、上半身裸の藤子は特注したベージュのブラジャーのカップが、胸にキチンとフィットするか確かめている、文也は口の中が渇くのを感じた、そして正面から眺めた後、ぐるりと回ってあらゆる角度から見た・・・そして不満そうに言った
「もっと乳首が透けてるのがいい」
藤子が噴き出した
「言うと思った、無理やりついてきたのはそれが目的でしょう!でもダメよ、オフィス用の機能的な物を買いに来たんだから!胸が大きいから外国人用じゃないと苦しいの」
「いいよ、僕も自分で妄想プレイ様に買うから、フムフム・・・70のFカップだな、選んでくる」
藤子が目を見開いた
「ええ?そんなプレイをする必要ないでしょう、あらゆる体位を試されているんだからって・・・こら、どこ行くの?」
そう言うと彼は勝手に試着室から出て行った、驚くことに店員二人を従えて、店にディスプレイしている自分の気に入ったセクシーな下着を次から次へとレジカウンターに積み上げている
藤子は慌てて服を着て、豪華で良いアロマの匂いのする試着室のカーテンを翻して飛び出した
フランス製のコルセットが飾られたショーウィンドウに、壁全面ピンクのランジェリーショップでは、文也は完全に浮いている
「お客様!!こちらの商品などいかがでございましょうか?」
一人の店員が見せた、サテンレッドのTバックに、文也がピクリと反応する
「お客様!!お美しいパートナー様には、これなんか良いのではございませんこと?素敵な夜が過ごせること間違いありませんわ!!」
もう一人の店員が文也に差し出したショーツは、ブラックのシースルーに、サイドの紐の部分はかぎりなく細くビジューがちりばめられ、なんと股の部分は二つに裂けていた、値札には¥15000と書かれている
文也がニッコリ笑って、店員にブラックのアメックスカードを見せた
「君はとてもセンスが良い!色違いを全部もらおう!」
「お買い上げありがとうございますっっ!」
店員が深々と頭を下げる、そこから勢いづいた店員二人は、ほとんど透けていて、ほとんど何も隠していない下着を次から次へと文也に売りつけようとした
「ちょっちょっと!ストップ!スト――――ップ!!」
あわてて藤子は叫んだ
#復讐
すっこ
2,432
652
#短編集
りすぐみ
108
#恋愛
ばたっちゅ
4,526
コメント
1件
読了しました!いやもう、文也くんの「もっと乳首が透けてるのがいい」って言い放つシーンで吹き出しました(笑)。彼、完全に自分の趣味で店員さんと盛り上がってますよね。藤子さんが「オフィス用の機能的なやつ!」と必死なのに、文也が「妄想プレイ様に買う」って言い放ってカード出した瞬間、藤子さんの「ストップ!!」が頭に響きました。でも、背中のホックをゆっくり留める描写から、着け心地を真剣に確かめる藤子さんとの温度差が絶妙で、すごく楽しいエピソードでした!