※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File45:私はあなたが怖い〉
「俺と付き合おう、カグヤちゃん」
帰宅ラッシュを迎えようとしている駅の雑踏の中、目の前の人の声はやけに遠くから聞こえたような気がした。
唐突で、現実味がない。
感情の揺らぎをひとつも感じ取れなかった。
告白というより、悪事の片棒を担がないかと乞われているような気がする。
悪事というよりも……。
「……それ、智世を諦めさせるために付き合ってるフリをしようってことですか?」
「そうなるね。智世はさ、カグヤちゃんに本気なんだよ」
「それはまあ……」
「なんとなく理解してる?でも多分、それは本当に『なんとなく』だよ。カグヤちゃんが思う以上の本気だと思うね」
参ったなあ、とでも言うように、ブラウンさんは乱雑に前髪をかきあげた。
「なんていうか*****************
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